著名投資家バフェット氏がインタビューにて「ドルの需要は今後減少するものの急激な下落になるかどうかはわからない」とコメントされたそうです。
http://saig.livedoor.biz/archives/1502146.html
また、ダウが9000ドル水準であれば、国債よりも株の保有を好むとも発言されました。
サブプライム問題以降の投資市場はドルが紙幣を刷りまくって暴落するということが多々噂されます。
確かに世の中に出回る紙幣が増えすぎれば価値が下がりインフレになりやすくなります。
それと同時にドルの価値も他国の通貨と比べて下がります。
このことを色んなメディアで強調しているのですがこれは全体の一部を取り上げでいるだけだと私は感じています。
実際にはドルが回復しなければサブプライム問題以前の世界経済には戻りません。
いくら新興国が頑張っても、米国のGDPや消費に追いつくまでには数十年以上かかるからです。
米国は通貨の量を増やしていますが、米国債は中国、日本など世界中の国が今でも買い続けています。
今まで米国の旺盛な消費(貿易赤字)で多くの国が潤ってきたのは事実ですし、日本ももちろんそうです。
その米国が傷ついている時に、応援してあげるのは当然ではないでしょうか?
世界中が米国債を買っており、ドルが暴落すれば世界はパンクするという極論もでておりますが、実際には通貨に代わるものはありません。
発言している人も報酬はお金で貰っているはずですし結局は陰謀論なのかなと感じてしまいます。
逆に今後、超円高になった時にドルや輸出関連株を底値で仕込んだほうがのちのち儲かるのではと思います。
世の中、小さな変化は多すぎるほどありますが根本的な心理や歴史は繰り返しばかりです。
話はそれましたが、バフェット氏の発言では他にも
「この先、インフレの可能性があるが、 バーナンキ米FRB議長は、正しい仕事をしている」
「ドルは、今後10年間にわたり、今より需要が減少へ」
「バーナンキ米FRB議長以外に適任者はいない」
「株への投資は、景気回復を待てない」
「ダウ9000ドルでは、国債よりも株の保有を好む」
というコメントがありました。
株への投資は、景気回復を待てないという言葉は特に印象深いですね。
群集心理と膨れ続ける投資マネーの流れを感じる発言です。