090709概況

日経平均は昨年10月2日~10日以来9ヵ月ぶりに7日続落となった。
日経平均は129.69円安の9291.06円で取引を終えた。5月22日以来約1ヵ月半ぶりに9300円を割った。

前日の米国市場では、原油先物価格が急落したことや引け後に非鉄大手アルコアの四半期決算の発表を控えて売りが優勢だったが、自律反発狙いの買いが入り、ダウは小幅に反発した。東京市場では、前日のNY外国為替市場で一時91円80銭まで大幅な円高ドル安が進んだことを嫌気し、輸出関連株が続落してスタート。ただ、6日続落していたこともあり、下値では押し目買いも多く見られ、海運や非鉄金属が上昇。日経平均は徐々に下げ幅を縮小させていった。

 後場は、引き続き軟調に始まった。昨日同様に金融、不動産が下げ幅を拡大したほか、繊維製品も下落。自動車関連も売られた。昼休み時間中に為替が1ドル=93円台半ばまで戻したが、後場の寄り付き後に再び円高方向に推移したことも売りに拍車を掛けた。引け後に6月の工作機械受注額速報が発表されることや、今晩に米新規失業保険申請件数の発表を控えていることも警戒感を強めた。

これで連敗記録は昨年10月2日から10月10日の7連敗に並んでおり、タイミング的にはオプションSQも通過することでリバウンド期待は出てきそうである。反対に調整が続いてしまうと、6月19日から7月4日の12連敗が意識されてきてしまうため、確実にボトム形成を確認するまではリバウンド狙いの買いは向かいづらそうである。

市場心理悪化によって日経平均は5月安値の9000円割れ、4月後半の8500円割れ、3月末の8100円割れなどが意識されやすいところでもある。
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