今日は警戒態勢で臨みたいと思います。米国株式市場の下落と対ドル円高が理由です。
寄り付きはシカゴの日経先物の9,590円を下回りそうです。ザラバでも軟調な展開を想定しています。
ただし、寄り付きが円ベースでの日経先物の清算値9,535円を大きく下回るようなら、買いの機会を見出したいと考えています。
ダウ平均株価は前日とほぼ同水準で始ったのですが、ザラバを通して下げ続け、161.27ドル、1.94%下落して終了しました。
特に大きな出来事があったというわけではなく、先週の雇用統計を引き金として景気回復期待が後退したこと大きく影響しているようです。
ニューヨークの原油価格が1.8%弱下落して、CRB指数も1.5%下げました。一方で、金価格が0.5%上昇しているのは、株式市場の不安心理の反映であるように思われます。
ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数も2.9%と大きく調整しており、ナスダックの下落幅が2.3%に達しています。
このような展開を反映して、対ドル円レートが円高方向に振れており、今日の日経平均株価の重石になりそうです。
どうも今日の日経平均株価は米国に振り回されそうですが、冷静に見れば新たな事態が生じたというわけではありません。
日米の在庫循環モメンタムの動向の差を以前にご説明したことがありますが、その中での米国の状況を見れば、現在の展開は格段驚くべきことではないと考えています。同時に、日本の景気回復への動きが米国よりも鮮明であることは頭に入れておく必要がありそうです。
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