今日の株式市場を振り返る 7月3日

スケアクロウさん
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 ダウ平均株価が2.62%と大幅に下落したために、前日比124円安で始った日経平均株価なのですが、ザラバで徐々に持ち直し、大引けは60.08円、0.61%の下げにとどまりました。



 持ち直しの背景には半導体製造装置など一部のハイテク分野がかなり寄与したと見ています。ここにお見せするように、東京エレクトロンのザラバの強さが目を引きました。アドバンテストも同様です。

 一方、東証33業種の中で値下がり率のトップは円高メリットセクターである紙パルプでした。印刷用紙の減産強化という報道が下げを加速したとはいえ、対ドル円高が一服したことが大きく影響したと思われます。

 アジア市場はまちまちですが、上海、香港、インド、インドネシア、韓国が上げています。下げている市場も下落幅は限定的でしたから、前日の米国市場下落の影響は思いのほか軽微であったと言えそうです。

 そうであるならば、日経平均株価のザラバでの戻しも日本の特別な要因によるものではなかったのかもしれません。

 今日の米国市場は、土曜日の独立記念日の振替えで休場となります。前日引け後の時間外取引ではダウ、ナスダックとも堅調ながら小動きでしたから、月曜日の日経平均株価に影響を及ぼすとは見ていません。

 ただ気がかりなのは、夕場の日経先物の下落です。9月限が60円下げました。つまり、ザラバでの上昇幅を帳消しにするだけ下落したわけです。

 どうも月曜日も警戒態勢を解くことはむすかしいようです。

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