徳は、事をなす基礎となる  9

この心常に看得て円満ならば、天下おのずから欠陥の世界なからん。

この心常に放ち得て寛平ならば、天下おのずから険側の人情なからん。


(自分の心を常に円満にしておけば、この世界に不平不満はないようになる。

自分の心をいつも寛大にしておけば、世界の中に険しく、とげとげしいことも

自然になくなるようになる。)


ここに「自分の心を円満に」とあるが、自分の心を円満に保つにはどうあるべきか。

つかみにくい問題だが、私は徳川家康の遺訓を読むだけで不満の大部分は

消え失せ、満足が得られるのではないかと思っている。

 家康の遺訓

  一、人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

  一、不自由を常と思わば不足なし。

  一、心に望み起こらば困窮したるときを思い出すべし。

  一、堪忍は無事長久のもとい。

  一、怒りは敵と思え。

  一、勝つことばかり知りて負けることを知らざれば、害その身に到る。

  一、己を責めて人を責むるな。

  一、及ばざるは過ぐるにまされり。


現在私はマーフィーの法則にからまり囚われていますが、上記の言葉を

胸に頑張りたいと思います。

難しいんですけどね・・・・


引用  菜根譚を読む 著者 井原隆一

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