住宅リフォーム会社「ペイントハウス」(東京都多摩市、現ティエムシー)の事業再生に絡み、見せ金増資で市場にうその情報を公表したとして、東京地検特捜部は24日、証券取引法違反(偽計取引)容疑で、投資顧問会社「ソブリンアセットマネジメントジャパン」(東京都千代田区)社長の阪中彰夫容疑者(58)を逮捕し、関係先を家宅捜索した。 逮捕容疑は、阪中容疑者はペイント社の事業再生にかかわっていた2005年5月、同社が発行する新株券をファンドの名義で取得する際、実際にはペイント社に払い込んだ約3億4000万円の大半の資金をすぐに社外に流出させた一方、増資が実施されたよう虚偽の事実を同社に公表させた疑い。 増資公表でペイント社の株価は上昇、役員側は引き受けた株を売却して4億円近い利益を得ていた。監視委は、役員らが株価つり上げを狙って増資を装ったとみて調べている。