本好きの常として若い頃は太宰にやられた。
彼の真似をしてセーターをセエタアなんて高校の試験に書いた事もあった。
何も自分だけでなく、自分がいちばん影響を受けた人物の北杜夫も、彼のエッセイに影響を受けたと記している。(自殺した時は「太宰が死んで愉快だ」と書いたそうだが)
また夕焼けの唄の西岸良平の作品の中にも、高校生が太宰にかぶれる話がある。
自分も振り返ると高校二年のときに青森の金木へ行き、斜陽館を見たり竜飛岬へ行ったりした。
誰だか忘れたが、誰かが言ってた。
「日本には偉大な作家が三人いる。明治が夏目漱石、昭和が太宰治。そして平成が村上春樹だ」
グッドバイの解説に奥野健男はこの作品で新たな境地が開かれようとしていた。みたいなことを書いてた。