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☆今日の相場概況☆
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昨晩のNY市場は、NYダウは上昇、ナスダックは微下落となりました。
昨日までの下落からの自律反発、6月のフィラデルフィア連銀景気指数が
市場予想以上の改善、失業保険受給者数の減少、
ガイトナー財務長官の金融システム安定化の幾つかの兆しを
確認することができるとの発言などが、相場の後押しとなりました。
一時、90ドルを超える程度まで上昇しますが、以前として高値警戒感は根強く、
伸び悩み、58ドル高で取引を終えました。
これを受けての、日本市場ですが、寄り付きは、9760円と、
CME日経平均レベルでのスタート。一旦、9740円まで売られますが、
その後は、自律反発狙いや買戻しの買いが入り、じょじょに値を上げて行き、
9830円高値をつけます。しかし、景気に対する不安感は依然根強く、
利益確定売りも入り、値を消していきます。
結局、寄り付き値を割り込み、9730円で前場の取引を終えました。
ここまで相場を引っ張ってきた、環境銘柄(特に電池関連)に、
大きく利益確定売りが入っていることも、全体相場の足を引っ張っています。
後場になると、アジア株の堅調さが下支えとなり、上昇しての始まり
となりますが、9770円をつけたところで再度下落となり、
9700円まで落とされます。
その後は、一進一退のいつもの展開が14:30頃まで続きます。
14:30頃からはショートカバーと思われる買いが入り、
ジリ上げとなり、9770円と後場高値まで戻していきます。
終盤は、現物株に引けで多数の買い注文が入った模様で、
日経平均現物の値段が15:00に先物の値段を上回った為、
先物がこれに追随する形となり、9790円まで値を上げます。
引けは9770円と、ほぼ朝の寄り付き値となり、
振り出しに戻って、今週の取引を終えました。
後場の軟調さから、崩れていくかとも思われましたが、
買い戻される相場つきは変わらずといったところでした。
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★個別銘柄の動向★
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本日、目だったのは、GSユアサ、古河電池、新神戸電機などの、
電池関連銘柄の酷い下げでした。
昨日、高値圏での陰線引けということもあり、朝方から売り先行で
スタートした後は、ドカドカと売り物に押されて、値を消していきます。
GSユアサは-156円、古河電池は、-117円、新神戸電機-110円、
大崎電気-113円などとなっています。
反面、円安に振れている為替を受けて、輸出銘柄は堅調な展開。
トヨタ、ホンダ、ニッサンの自動車株、
ソニー、キャノン、パナソニックの弱電、東芝、三菱電機、日立なども堅調です。
鉄鋼、非鉄銘柄は、売られるものが多く、住金は若干プラスですが、
新日鉄、JFE HDは前日と変わらず、
非鉄では、大平洋金属、住友金属鉱山、冶金工などが売り物に押されています。
商社、不動産株も堅調で、三菱地所、三井不動産、住友不動産などが
買われ、伊藤忠、丸紅、三井物産、三菱商事なども値を戻す展開となりました。
銀行株も、昨日の米国の流れを受けて、しっかり、
三菱UFJは、GSが投資判断を引き上げたこともあり+24円と
大幅上昇しています。
その他目だったところでは、KDDIが増配を検討との報道から買われ、
厚生労働省が調剤薬局に対して、後発薬品を使用する努力義務規定の
徹底を通知するとの報道から、日医工、東和薬品、日本ケミファなど
が買われています。
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♪♪明日以降の考え方♪♪
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NY市場が堅調だったこともあって、終わってみればしっかりの展開。
本日も崩れかけますが、押し目買い意欲は強く、
25日線まで落とすことはありませんでした。
あっさりここで止まってしまうとは、思えないので、引き続き、
調整の入り口という、判断は継続でいきたいと思います。
そうはいっても、買いで入れる銘柄にはしっかりと買いで入って
行きたいと思います。
素材、電池の物色は、ひとまず一段落。
ついてこれなくてもたもたしていたセクターを狙っていきましょうかね。
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