中国の鉄道建設に掘削機納入予定――鉱研工業

[kabucomさん]

　鉱研工業 はボーリング機器大手。「新・中期計画」（０９年３月期－１１年３月期）の中核は中国・カザフスタンを主体としたグローバル営業展開の強化。中国は２０１０年までの２年間に４兆元（約５６兆円）の公共投資を実施するがその目玉は全国５路線に新規に敷設する鉄道建設網。トンネル掘削に同社のボーリングマシン（１基約４０００万円）が威力を発揮する。「過去に納入実績もあり、現在も引き合いが増えている」（管理本部）。受注が有力視されるだけに来期以降の業績への寄与度は大と言える。　一方、カザフスタンのウラン鉱脈は原子力発電用の安定した燃料確保先として日本政府も同国政府と関係を密にする。ウラン採掘用のボーリングマシン（１基約１億円）でも０８年秋に納入済みで「従来のロシア製マシンから信頼性が高い当社製マシンに転換する可能性が高い」（同）と指摘している。　同社の筆頭株主は日立建機（２５．６％保有）で、安定性にも魅力がある。株価３５０円は予想ＰＥＲで１０倍台とジャスダック平均２５倍を大きく下回り投資魅力が高い。byモーニングスター社