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日中外相会談 内容に温度差

対北制裁決議の早期採択で一致-日中外相会談
内容に温度差も
 中曽根弘文外相は7日夕、中国の楊潔★(=竹かんむりに褫のつくり)外相と東京・麻布台の外務省飯倉公館で会談し、核実験を強行した北朝鮮に対する国連安全保障理事会での制裁決議を早期に採択することで一致した。ただ、中曽根外相は金融制裁や国連加盟国に貨物検査を義務付けた内容とすべきだとの考えを示したが、楊外相は「早期に適度にバランスの取れた決議を採択することに賛同している」と述べ、厳しい内容とすることに慎重な姿勢を示した。

 決議の内容をめぐっては、常任理事国に日韓を加えた7カ国が北朝鮮による武器輸出の全面禁止や、全加盟国への貨物検査の義務付けなどを盛り込むことで基本合意した。ただ、中国は本国政府の返答を待つとして最終的な態度を保留しており、8日にもニューヨークで詰めの調整が再開される見通しだ。


 会談で中曽根外相は「強い内容の決議を速やかに採択しないと安保理の権威は傷つき、北朝鮮に誤ったメッセージを送る」と指摘。「地域の大国で北朝鮮と政治、経済面の関係が強い中国の果たす役割は大きい」と実効性のある制裁決議の採択に向け中国側の決断を促した。


 これに対し、楊外相は「北朝鮮の核実験、核保有には断固反対だ」としながらも、「北朝鮮を交渉に引き戻す必要がある」と述べ、北朝鮮の出方も考慮する必要性を訴えた。


 一方、中曽根外相は、東シナ海ガス田の共同開発に合意して1年を迎えるにもかかわらず、中国側の事情で開発の詳細を定めた協定締結交渉が始まらないことに触れ「早期に交渉を開始する必要がある」と作業の加速化を要求。楊外相は「引き続き事務レベルでの接触を維持したい」と述べるにとどめた。
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