10/3期営業減益計画だが、上振れの可能性
株価は堅調な展開となっている。これは、液晶関連の需要回復などが期待されていると考えられる。上振れを期待するTIW予想EPSに基づく10/3期予想PERは20倍台であり、上振れを織り込み始めていると考えられる。しかし収益回復局面であり、割高な水準とは考えられない。また09/3期ベースの実績PBRは1.4倍台である。短期的な過熱感に注意が必要だが、中期的な収益力強化に対する期待も含めて、上昇余地は大きいと判断する。
09/3期業績は減収減益だった。為替の円高進行、景気悪化に伴う需要減速が主因である。特別損失では事業構造改革費用などを計上した。10/3期業績については、営業減益の会社計画である。情報機器事業は、米国や欧州市場で設備投資抑制や競争激化の影響が懸念される。しかし為替は、特に対ユーロで想定より円安水準で推移しており、プラス要因だろう。オプト事業では、特に液晶用TACフィルムの回復ペースが想定以上となる可能性も考えられる。こうした点を考慮して、TIW予想は会社計画に対して上振れを期待する。
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