11日の東京株式市場で日経平均株価は小反落。大引けは前日比10円16銭(0.1%)安の9981円33銭だった。景気回復に対する根強い期待感から出遅れ感のある主力株に買いが入り、一時は1万22円と取引時間中としては2008年10月7日(1万363円)以来8カ月ぶりの水準まで上昇した。その後はアジア株高を受けて1万円を挟んだ小高い水準でのもみ合いが続いた。ただ、心理的な節目である1万円に乗せたうえ、3月10日に付けたバブル経済崩壊後の安値(7054円)からの上昇率が4割強に達したこともあって達成感から大引けで利益確定売りが膨らんだ。小売株が軟調だったほか、自動車や電機株など主力株の一角も売られた。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、年初来高値を更新した。