今日の株式市場を振り返る 6月8日

スケアクロウさん
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 前日比61円高の9829.28円で始まった日経平均株価は、すぐに上昇して9900円を越え、10時過ぎには146円高の9914.07円に達しました。ところがその後は一転して停滞気味となり、97.62円、1%の上昇で大引けとなりました。

 先週金曜日の米国株式市場で、引け後の時間外にダウ、ナスダックが大きく上昇したことや、対ドル円レートが円安のまま推移したことが相場を支えました。

 証券、銀行、保険などの金融セクターや、機械、輸送用機械、電気機器、精密といった円安メリットセクターが、上昇率の上位に並んでいます。

 日経平均株価が急上昇の後一転して停滞色を強めたのは、相場の過熱感に対するテクニカルな側面からの警戒感もありますが、直接的にはアジア市場が調整したことが大きく影響したと見ています。台湾が3%以上下げ、香港、シンガポール、インドも2%以上下落しました。

 そして、現在(午後7時50分)のGLOBEXですが、ダウ、ナスダックともかなり大きく下げています。ダウで79ドルの下げ幅になっています。10年もの国債の利回りが7か月ぶりの高水準になったこと、つまり長期金利が急上昇したことや、「ストレス・テスト」の結果を受けた銀行の具体的な資本増強策が株式市場に不安を与えているもようです。

 というわけで、この状態のまま推移すれば、明日の日経平均株価の寄り付きは低くなりそうです。

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