週明け6月1日の日経平均は9677.75(+155.25)。転換線9409のはるか上で、11月の戻り高値9521も突破してきて予想外に好調。日足のボリンジャーもゆるやかに広がっており、プラスシグマから2シグマの間にあり、さらにMACDもシグナルを抜けてきているので、目先の指標はどれもプラス。一方週足では、転換線、基準線の上で、ちょうど雲の下限9824にぶつかるところになってきており、重要な節目。ここをぬけてくれば、雲に突入。だが週足MACDは、2007年以来のプラス圏に浮上してきており、上昇が続くことを期待したい。月足でも転換線9225を上に抜け、月足MACDもシグナルを上に抜けてきているところで、本格的な底入れを期待したいところである。

ダウは8721.44(+221.11)。GMの破綻を受けながらも、経済指標を好感して、急騰。5月の高値8587を抜けてきて1月の高値9088をめざす動きである。週足も転換線、基準線の上であるが、遅行線が日々線とぶつかっていたところを抜けており、東京ほどではないが、上昇基調である。

ドル円は現在96.66。いったん雲の下限95.13を下に抜けていたが、転換線95.46を回復。週足でも基準線94.30をなんとか割らずに推移している。だが、週足のボリンジャーは下に広がりつつあり、TP97.55の下に位置しており、週足MACDもゼロラインを切ってきており、ドル安円高の方向へ進む懸念は消えてはいない。月足もまだ転換線96.86を上にぬけられずにいて、ボリンジャーが狭まって転換を示唆しているのも気になる。

GMの破綻は、当面は織り込み済み、むしろ悪材料でつくしといったのが市場の反応だったようだ。もっとも国営の自動車産業が本格的に立ち直るのはなかなか長い道のりである。アメリカ政府は短期間で破産手続きを終えるようにするだろうが、大規模なリストラや関連会社の破綻などで雇用への影響がどれくらいでるか、など不安は残る。とはいえ、ストレステストに続き、GMの処理という大きな山をこえたことで、市場はしばらくはあくぬけ気分に浸ることになりそうだ。円高が進まなければ、東京もさしあたりは楽観的に受け止めそうである。
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