過剰在庫解消に伴い、製品価格の下落圧力増大が懸念
現在の株価は09年3月末実績PBR0.6倍台という水準。長期投資の観点からは概ね大底圏とみるものの、需要低迷及び価格下落圧力の増大を背景に10/3 期最終赤字転落の可能性が払拭できない現状では、当面の株価の浮揚力も限定的だろう。足元特段の買い材料に乏しく、市場平均並みの推移を想定する。
09/3期は営業利益58%減益となり、3Q(10-12月)決算発表時の修正計画を約8億円下振れて着地。国内向けプレス加工機とアジア向け板金機械の売上未達が下振れの主因だった模様である。
昨年末以降の世界的な板金機械需要の減退を受け、10/3期営業損益は14億円の赤字と計画された。受注高は1月をボトムとしてやや底打ちの兆しを見せていたが、直近4月に再び低水準な推移となるなど、先行きの視界は不明瞭。10/3期は製造原価及び販管費合せ総額100億円弱のコスト削減を実施する見通しだが、今後は過剰在庫解消のため、製品価格の下落圧力が一段と高まる懸念も残ろう。TIWでは、会社利益計画に依然下振れリスクがあると考える。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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