TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【日本製鋼所】鉄鋼製品の電力・原子力向け受注堅調が続く・・・

鉄鋼製品の電力・原子力向け受注堅調が続く、樹脂機械受注に回復の兆し

10/3 期末受注残高は2,748億円(前期比12%増)へ拡大を同社は予想。鉄鋼製品の電力・原子力向け受注堅調に加え中国経済の改善で樹脂製造・加工機械の受注増が見込め、風力発電機器の受注拡大が想定されること、などが背景。懸念された機械製品関連事業で主力製品に受注再開の兆しが現れており好材料と言えよう。業績は10/3期に一旦悪化の見通しだが、エネルギー関連を中心に着実に積み上がる受注を踏まえると、11/3期以降の回復、持続的拡大への視界は良好であり、株価には上昇余地ありと考える。
09/3期は鉄鋼製品の電力・原子力向け好調に加え、石油精製用圧力容器の大型案件貢献などにより自動車不況による射出成形機など機械製品の落ち込みを補い増収を確保した。営業利益は原材料高騰や償却負担増を鉄鋼製品の操業度向上や生産性向上で吸収し2桁増益、過去最高を更新した。

10/3期は鉄鋼製品は引続き火力・原子力向け伸長が見込め石油精製用圧力容器も受注残を抱え堅調となろう。しかし、機械製品が前期の受注減厳しく風力発電機器を除き減少し全体で減収を想定。利益は機械製品の利益減が響き2桁営業減益を同社は計画。原子力用需要好調から石油精製用に考えていた設備投資を従来手掛けていなかった原子力用小型部品取り込みに当てることを同社は表明。この施策で原子力発電一基当たりの売上増が期待される。ユーロ安による石油精製用圧力容器や樹脂機械での欧州競合先との競争激化、主要国原子力発電政策の動向、などがリスク要因。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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