予想を大きく上回る消費者信頼感指数を引き金にした米国株式市場の急騰が、日経平均株価を押し上げました。127.98円、1.37%の上昇です。
確かに日経平均はかなり上昇したのですが、後場開始直後に180円高、9491.13円と9500円まであと一歩に迫りながら、その後は徐々に上げ幅を縮小したのが気になります。
ダウ平均株価は2.37%の大幅上昇となり、アジア市場でも香港の5%超を筆頭に、シンガポール、台湾、インドも3%以上上昇しています。それに比べると、日経平均株価の上昇率は大幅という印象はありません。
やはり地政学的リスクが意識されたのかもしれませんが、何よりも国内独自の市場牽引役が見えず、9500円の壁が厚いことが最大の問題であるような気がします。
現在(午後8時半)、GLOBEXではダウは22ドル高で推移していますが、時間を追って上げ幅を縮めています。ナスダックはプラスからマイナスに転じてきました。これから4月の中古住宅販売件数、1-3月の米国連邦住宅金融庁による住宅価格指数の発表があります。前日のS&Pケース・シラー住宅価格が示唆するとおり、住宅関連の指標は要注意です。
したがって、今日の米国株式市場の展開は予断を許さず、その影響を大きく受ける明日の日経平均株価も楽観できないと見ています。
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