TIW藤根 靖晃さんのブログ
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【千代田化工建設】10/3期の完成工事総利益率は上向きに…
10/3期の完成工事総利益率は上向きに転じるものの、依然として低水準に止まりそう
株価は、中東湾岸諸国でのプラント工事回復期待もあり、3月の安値に比べ2倍を超える水準まで上昇した。TIWでは、足元の業績を踏まえれば期待感で買われた部分も多く、当面は上値を追いづらいと考える。
同社はここ数年、カタールで獲得した大型LNGプラント案件が低採算だったことから、プラント建設ブームを享受できなった。08年4月に三菱商事(8058)の傘下に入ったことで、シナジー効果が期待されたものの、これまで受注面で目立った成果は出ていない。今般策定した中期経営計画では2012 年度の業績イメージを売上高5,500億円、純利益230億円とした。しかし、TIWでは中期経営計画の目標数値を達成する具体的な道筋が見えない印象を受ける。
10/3期は、前期比28%減収、営業利益4%増、経常利益21%減、純利益23%減の見込み。減収になるのは、カタールのLNGプラントの完成工事収入が減少するため。一方でこれが全社ベースでの利益率改善に寄与するため、営業利益の減少に歯止めが掛かりそうだ。とは言え、完成工事総利益率は6.1%(09/3期は4.3%)と低い水準に止まりそうで、日揮(1963)の11.9%(10/3期会社予想ベース)とは大きな開きがある。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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千代田化工建設(6366) -
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