コラム

UMC取締役 岡部さん
UMC取締役 岡部さん
本日の東京市場は、先週末のNY株式市場がGMの再建問題など先行き不透明感から下落したが、景気底入れ期待が拡大したことから買い先行でスタートし上げ幅を拡大し反発となりました。業種別では、欧米の商品相場が堅調だったことから資源関連銘柄に買いが入った他、東証1部上場銘柄のうち値上がりが76%と不動産、鉄鋼を中心に好業績期待の銘柄に買いが集まった他、材料の出た中低位株の一角が大きく買われています。前回のコラムで、「景気底打ちとの見方をするアナリストも多いのですが、今後はそれを裏付ける経済指標の結果を注視する必要があると考えており、今後は現在の 9000円台での相場になると想定しています。」と記載した通り、今日は反発したもののこの2週間で16000円台に突入しています。景気底打ちとの見方をするアナリストも多いのですが、米国自動車大手GMの連邦破産法11条の適用や、大手企業や公務員のボースが2割削減されるとの見方から消費の落ち込みなど、先行き不透明感が拡大していることから大幅に上昇することは考えにくく、今後も9000円台での取引が続くと想定しています。
東京証券取引所が発表した投資主体別売買動向は5月第2週の個人投資家が買い越しとなった他、外国人投資家が7週連続買い越しとなっています。景気底打ちへの期待感が拡大していますが、今後も9000円台の取引が続くと予測しており、今後も個別銘柄重視の戦略が良いと考えています。金融危機を背景とする世界的経済減速懸念は完全に払拭されていないことから、今後も海外マーケットの下落可能性といった不透明要因を見極めながら、全体が下がっても逆行高するような短期値幅取りができるような銘柄を紹介したいと考えています。
テクニカル指標では11/5につけた金融危機後の高値9521円に迫る勢いとなっている他、25日移動平均との乖離が縮小していることから、今後は現在の9347円付近で推移した後、上昇相場になると株価推移が予想され、今後も好業績期待銘柄を中心に短期上昇が見込める個別銘柄選定に力を入れたいと考えています。本日は新興市場銘柄の一角、更には個別に好材料が出た銘柄、低位株を中心に個人投資家、証券自己ディーラーと見られる短期資金が流入しています。新興市場は、日経JQ平均も日経平均同様、続伸となりマザーズ指数も好業績銘柄の一部が大幅に上昇しており、ここ数日も紹介銘柄が大きく上昇しています。
業種別TOPIXでは、不動産、鉄鋼、建設が上昇した一方、繊維製品、鉱業、ガラス・土石が下げた。個別では、東日カーライフグループ、ベスト電器、ケネディクスが高い。半面、シキボウ、ダイワボウ、CSKホールディングスが下げた。

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