映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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円高警戒
22日の日経平均は9225.81(-38.34)。転換線9198をついに下回った。基準線8998を維持できるかどうかが問われるようになるが、11日の高値を超えないで、下に落ちてきており、下値のトレンドラインを割ってきているので、目先上昇は一服して、弱くなってきた。RCIもまだ下降中で、基準線の維持は苦しいかもしれない。とはいえ、週足はなお転換線8713の上であり、この水準を保てれば中期的には上昇局面。月足もまだ転換線9967に届いていないが、RCIは上昇しているので、底入れ局面。月足のボリンジャーは狭まってきており、長期のトレンドは上昇に転換しつつあると思われる。もっとも月足転換線が近くなってくれば頭が重くなってくるところではある。
NYダウは、8277.32(-14.81)。転換線8406の下、基準線8191のすぐ上である。基準線を維持できるかどうか、下値のトレンドラインをすこしきってきており、こちらも上昇は一服してきており、微妙な状況である。ただ週足は転換線7935のまだ上。月足もRCIが上昇しつつあり、ボリンジャーもせばまりつつあり、底うち局面と思われる。
問題はドル円。土曜朝の時点で94.77。日足は雲の下限95.09を下抜け、ボリンジャーはマイナス2σと明らかに円高トレンドになっている。週足も基準線94.30を一時わり93円台に突入したが、現在はなんとか維持。ただ週足のボリンジャーはマイナス2σ近辺で、RCIも下げており、週足でも基準線を維持するのは難しいような気配だ。これを割ってくるとさらに円高をめざす動きになりかねないので心配である。
金融不安が遠のいて、リスクテークが強まっている一方、アメリカの財政赤字の懸念が拡大して国債の格付けが引き下げられるといううわさから、ドルが売られる展開になっているようだ。さまざまな力が綱引きしていて読みにくくなってきていて、株式の上昇は目先一服する状況だ。問題はドル円の円高トレンドだ。中期の節目にきており、ここを円高に抜けるとさらに円高にふれる可能性がある。ユーロドルでは短期、中期、長期ともドル安の方向にさらに明確に動いている。ドルが下げつづけると、アメリカへの資金流入が滞る危険があるが、一方ドル防衛のために金利を上げられるような状況とも思えず、政策当局も苦しい。しかし円高トレンドがこれ以上進行すれば、どこかで、東京の株も腰折れする危険がでてきてしまう。要警戒だ。
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