【三菱ガス化学】さらなる株価上昇にはイソフタル酸など…

TIW藤根 靖晃さん
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さらなる株価上昇にはイソフタル酸など主力製品の回復が必要だろう

株価は3月3日に付けた年初来安値346円からは約50%の上昇となっている。TIWでは、株価のさらなる上昇にはイソフタル酸など世界的に競争力を持つ製品の業績改善に加え、メタノールの市況悪化が微減に止まる必要があると考える。
足元では、中国が行っている「家電下郷」政策(特定の家電製品を購入する農村部の消費者に対し一律13%の補助金を支給)の効果もあり、電子・OA機器用途などに使用されるPC樹脂の稼働率が90%台を回復した。さらにMXDA(耐熱性樹脂原料)やBT材(電気絶縁材料など)も稼働率が概ね80%前後に上昇している。TIWでは、これら製品の稼働率が持続するかどうかに注目している。
会社側は10/3期を売上高3,800億円(前期比15%減)、営業利益80億円(黒転)を見込む。天然ガス系化学品はメタノール市況が世界的に供給過剰傾向であり上期25億円の営業赤字、下期ゼロと厳しい予想。ただし、その他事業を含めた全体では上期概ね収支トントン、下期に採算改善で回復を見込む。同社は為替を1ドル=90円で想定、棚卸資産の簿価切り下げの影響解消も加わるため、TIWでは10/3期業績は概ね会社計画線上での推移を予想する。


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