【新日本製鐵】10/3上期の営業赤字は避けられない模様・・・

TIW藤根 靖晃さん
TIW藤根 靖晃さん
10/3上期の営業赤字は避けられない模様ながら、下期から回復を予想

10/3 期は会計上の一時的要因(在庫評価)もあって大幅な営業減益となる見通しながら、株価は本年3月の安値から2カ月間で約5割高と反発。中期的には BRICsを中心とした経済成長を背景に世界の鉄鋼需要は拡大し(同社の粗鋼生産規模拡大計画の変更なし)、海外鉄鋼メーカー等に対して、わが国の高炉メーカーの高級鋼の生産技術が優位な状況も当分変わらないだろう。11/3期には通期で増益に転じ、過去最高営業利益の半分程度までには回復するとTIW は予想。株価が上昇して足元の業績から見れば割安感が薄れてきたが、中期的には依然上値余地がある水準と考える。

鋼材販売減や棚卸資産評価損の影響が大きく、10/3期上期の営業赤字は避けられない(同社は1,000億円の赤字を予想)模様ながら、内外の景気対策効果や在庫調整の進展等により下期から業績は回復に転じる見通し。10/3期の主原料価格やひも付き価格は現在交渉中ということもあって、暫定予想として 10/3期通期の営業利益をゼロと同社は発表している。しかし、原材料価格の下落以上にひも付き価格の引き下げが要求されるかもしれないという懸念は薄れつつあり、TIWは10/3通期で営業黒字を確保すると予想。


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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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