これから発表される第1四半期GDPの一次速報値の動向による影響があるかもしれませんが、今日の日経平均株価は方向感のない展開を予想しています。調整の可能性も念頭に入れながら、警戒的に臨みたいと考えます。
米国ダウ平均株価は29.23ドル、0.34%の下落に終わりました。市場開始前に、4月の住宅着工件数と建設許可件数がコンセンサスを大きく下回ったことが伝わると、それまでの上昇期待が一気にしぼんでしまいました。
アナリスト予想を2割近く上回る好調な一株利益を第1四半期(2-4月)に計上したホームセンター最大手ホームデポの株価推移に、株式市場ががっかりした様子が表れている気がします。
しかしながら、住宅関連の指標の弱さの割には、株式市場は大きく下げなかったと感じます。住宅着工の主力である戸建は増加していますし、着工件数の減少が示す供給量の減少が需給を改善するという見方があるためです。
したがって、ダウ平均株価の下げの本当の原因は住宅関連ではなかったようです。むしろ、クレジットカード業界の規制強化法案が上院を通過したことの影響が大きかったと見られます。リストラの発表にも関わらず株価が大きく下げたアメリカン・エクスプレスの株価推移に、そのことが示唆されているようです。
今日の日経平均は、これから出てくるGDPのほかには重要な経済指標がないために、米国の動向を映した方向感のない展開が予想されます。
東京海上HDなど保険会社のほか、日本板硝子の決算発表が予定されています。
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