469 名前:通りすがり[] 投稿日:06/03/24 23:02:16 ID:uHRXdNoO「祐~」 「どしたの?」 甘えるような、助けを求めるようなそんな声で俺の名を呼ぶ 「今日疲れちゃった」 「はいはい、ご苦労様」 「・・・それだけぇ?」 地べたに座り込んで上目遣いで俺の瞳を見つめる その瞳に取り付かれたかのように視線をそらすことが出来ない それ以上の言葉は出さず、ただ見つめてくる 「・・・ほら、こっちおいで」 「うんっ」 それまでの、所謂「捨てられた仔犬の様な視線」とは打って変わって 明るい表情になり俺に擦り寄ってくる 「毎日ご苦労様」 そう言って佳織の頭を撫でる 幸せいっぱいと言う漢字の恍惚の表情を浮かべ悦に浸る それにしても最近こんなのばっかりだ 「上目遣いでおねだりすると弱い」というのがバレてしまったらしい しかし普段強気な性格からは想像も出来ない甘える声と 視線を浴びせられると堕ちてしまうのは当然。否、不可抗力ではないだろうか