TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【デンソー】下期の増収前提に過大感あり10/3期は計画未達…

10/3期下期(10-3月)に前年同期比20%増収を見込み黒字化を目指す同社計画は強気な印象。自動車需要が回復しても小型車中心で売上構成悪化が避けられぬため同社増収前提は過大とTIWは考える。堅調な足元の株価には早期収益回復期待が窺われるが同社計画通りに回復が進まず未達に終わるリスクが高いためTIWは市場平均を下回る展開を予想。
09/3期は自動車不況と後半の得意先減産影響をまともに受け前期比2割を超える減収となった。操業度低下影響が2,736億円に上る減益要因となり、トヨタ自動車(7203)やGMなどの高級車不振や小型車シフトによる情報安全など高付加価値製品の落ち込みが厳しく売上構成悪化が進んだ。加えて円高、材料高が重なり営業段階で赤字に転落、減損損失や投資有価証券売却損などで最終段階で損失は拡大。

10/3期の同社計画は2桁減収を見込み操業度低下が1,200億円の減益要因となるが、固定費削減効果1,000億円により営業段階での損失を前期並に止める予定だ。また、通期は赤字だが固定費削減の進行と増収で下期に350億円の営業黒字を目指す。なお前提として国内車両生産台数813万台(前期比 19%減)、海外日系車生産台数1,056万台(同6%減)、内北米生産台数345万台(同5%減)と置くが北米の落ち込みが相対的に小さい点が懸念される。為替・原材料価格の動向、完成車メーカーの生産動向、小型車、低価格車シフトの加速などがリスク要因。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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