木下 晃伸さんのブログ

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なぜ、資本増強という悪材料でバンカメ株は上昇する?

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●【本日のニュース】/バンカメ、339億ドルの資本増強が必要
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米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は7日夕、米連邦準備理事会(FRB)から大手金融機関の健全性を審査する資産査定(ストレステスト)の結果について通知を受けたと発表した。今後2年間に経済情勢が厳しくなった場合に備え、バンカメは339億ドルの資本増強が必要という。


(2009/05/08日経速報ニュースより抜粋)



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【ニュースの深層】なぜ、資本増強という悪材料でバンカメ株は上昇する?
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■2月末より注目していたストレステストの結果が、日本時間の早朝、続々と明らかになっています。


なかでも注目を集めたのはバンカメ。一部夕刊紙では、「バンカメ国有化へ」というセンセーショナルな文字も踊っていた同行はどうだったのか。


論点は2つあると考えます。ひとつは、財務が安定するためにどれだけの資本注入が必要となったのか。


そして、もうひとつは、それを受けて、株価はどう反応しているのか。



■財務安定のために必要であると指摘された339億ドル(約3兆4000億円)を単純に考えれば、それを補うために公的資金注入等、希薄化が起こる可能性が高いわけです。


バンカメの昨日時点での時価総額は約8兆円ですから、40%ぐらいの希薄化が起こる可能性が高まり、株価は暴落してもおかしくはない、ということになるはずです。


では、実際のバンカメ株はどうなのか?


※Bank of America Corporation (Public, NYSE:BAC)

http://www.google.com/finance?q=NYSE%3ABAC 



■希薄化するどころか、昨日は米NYダウが反落したにも関わらず、株価が大きく上昇しているのです。すでに年初来高値を更新してしまいました。


結果として、ここから分かる事。


それは、株式市場は、資本増強という希薄化を懸念するのではなく、財務体質が強固になった点に着目しているという事です。



■3月中旬に、当メールマガジン、ならびに【緊急特別リポート】で明らかにしたように、金融株の復活は、全体相場を劇的に押し上げます。


今回のストレステストの結果を受け、3月中旬に続く、大幅な株価暴騰局面を5月は迎える可能性が高まっていると考えています。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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