TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【三菱電機】09/3期営業損益は超過達成。産メカの傷口は…

09/3期業績は売上3兆6,651億円(前の期比9%減)、営業利益1,397億円(同47%減)。電子デバイスと家庭電器の固定資産の減損を計307億円に積み増す中で営業利益が計画を200億円弱上ぶれており、想定以上に底堅い印象。10/3期は前期比800億円弱の営業減益を会社側は見込んでいるが、産業メカトロニクス(以下、産メカ)と家庭電器がその大半を占める。大幅赤字の可能性も想定された産メカの営業損益はゼロの見通しであり、比較的傷口が浅く済みそうな点はポジティブといえる。株価は業績底打ちをある程度織り込みつつあると考えるが、回復は緩やかなものに留まるとみられ、今後は市場平均並みの推移を TIWでは予想。

09/3期は産メカ、電子デバイス、家庭電器で併せて1,500億円近い営業減益要因となった一方、重電、情報通信システムは各々60億円、225億円増益を記録。足元の産メカは1-3月期の状況から更に悪化している訳ではなく、今下期以降の回復のタイミング待ちの状況だ。産メカの今期営業赤字転落懸念の払拭までには至っていないものの、他の分野で吸収は可能であろう。今期の最終赤字予想は持分法損益で400億円の赤字を想定している為(主にルネサステクノロジ[以下、ルネサス]の分と推定)。統合計画を発表したルネサスには追加支援の発生する可能性が高そうだ。リスク要因は、FA分野・設備投資の更なる減速、原材料価格の高騰、製品価格下落の加速、ルネサスの収益回復の遅れ、為替等。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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