4月20日の日経平均は、8924.75(+17.17)と小幅に上昇を確保。日足転換線8812の上。基準線が雲の上とぶつかるという節目になっている。RCIもようやく下げ始めており、しばらく調整にはいって不思議ではない。ただし週足は基準線、転換線の上で上昇基調。基準線8258あたりを守りきれれば、上昇方向がなお維持できる。
一方NYダウは7841.73(-289.60)と急落。転換線7970を割り込み、雲の上限7779の手前でとまっている形。日足のRCIは天井をつけ下げ始めているので、目先調整にはいっても不思議ではない。ただし日本と違って、こちらはなお週足基準線8061を超えてきていないので、中期的な上昇基調への転換をを確保できるかどうか微妙だ。
さらにドル円相場も動いており、98.02。基準線98.35を割ってきてしまった。このまま基準線を下回るようだと、目先円高方向への動きが強まる。週足はまだ転換線の上であるが、週足のRCはも天井をつけており、1月からのドル高局面が転換してくるかどうか、微妙になってきている。
ダウは、バンカメの決算はよかったものの、ローンなどの貸し倒れ引当金が拡大していることから、時価会計を緩和した決算自体に不信がひろがったようだ。時価会計緩和の悪い面がでてきた。ストレステストの結果が5月最初にでてくることになっているが、この結果にもとづいて、公的資金が投入されることで金融不安をぬぐえるかどうか、マーケットは神経質になってきたようだ。東証のチャートはまだ目先調整の範囲だが、ダウと為替は、基調が転換するかどうかやや微妙になってきている。ストレステストの結果如何では、動きがある可能性もあるので、警戒が必要だろう。