頭語と結語

 手紙文を書く際に時折迷うのが、頭語(冒頭に書
く言葉)と結語(結びに書く言葉)の組み合わせで
す。例えば、「拝啓」で始めて「敬具」で締めるの
が一般的な頭語と結語の組み合わせで、「拝啓」は
「拝=つつしんで」「啓=申し上げる」という意味
となり、「敬具」は「敬=つつしんで」「具=申し
上げました」という結びになります。

http://www2.maruni.co.jp/life/html/tougo/tougo.html



 手紙を出す相手が媒酌人や恩師などの場合には、
より丁寧な頭語と結語を使います。例えば、「謹啓」
→「敬白」などで、「拝啓」→「敬具」と意味は同
じですが、より一層丁寧な表現になります。


 また、急用の手紙の場合には、「急啓」→「早々」
と書き、時候のあいさつを省略する場合には、頭語
を「前略」「冠省」などと書き、結語は「早々」な
どで結びます。「早々」とは、「ぞんざいな走り書
きで、失礼します」という意味となります。死亡通
知やお悔やみなど弔事の手紙には、頭語を省くのが
習わしで、「敬具」などの結語は使ってもよいそう
です。

 尚、女性の手紙では頭語はあまり使わず、結語は
「かしこ」で終わるのが一般的です。「かしこ」と
は「恐れ多い」という意味の「畏し(かしこし)」
の語幹で、「これで失礼します」といった意味とな
ります。

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