米ドルへの信任が失墜しつつある
これは米ドルに関してずっと言われ続けていることです。
米国が財政赤字と経常赤字(貿易赤字)を膨らませ続けるほど、経済学的には米ドルが売られやすくなることになるそうです。
例えばここ10年間のユーロ/米ドルの為替相場の変動を見てみると、一貫してユーロ高です。
昨年の秋にサブプライムローン問題が表面化してからはユーロを売って米ドルを買う動きも見られましたが、過去10年間の動きからみればまだまだユーロ高の水準にあります。
▼ヤフーファイナンス ユーロ/米ドル相場
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=EURUSD=X&ct=z&t=ay&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130&a=
やっぱり米ドルへの信頼は失墜しつつあって、このまま米ドルが売られ続けていくのでしょうか・・・
そのような流れになると米ドル/日本円レートも円高方向に引きづられて日本の輸出産業にとっては大きな痛手となります。
そして最終的に株価下落を引き起こすとも考えられます。
ところが・・・です。
ビジネスでの実務を考えると、米ドルの基軸通貨体制が今すぐに揺らぐとは思えません。
昨日まで米ドルで決済していた売買を明日からユーロ建にしましょうと言ってもそう簡単には人間は変われません。
何よりもユーロというのは一国の管理通貨ではないため、信頼性が実はそんなに高くないというのが一般的な見方です。
世界中の輸出入の現場では基軸通貨としての米ドルをまだまだ必要としています。
また、中国もまだまだ米ドルを見捨てるつもりはなさそうです。
▼米国債の購入継続を示唆 中国外相、経済も対米関係重視
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090417AT2M1603716042009.html
米国債は米ドル建です。
そのため米国債を買い続けるということは、そのまま米ドルを買い続けるということにつながります。
急激な経済成長・貿易黒字の拡大でたっぷり外貨を貯め込んだ中国が米国債を買い続ける。
かつて中国元が米ドルに代わって基軸通貨になるという人もいましたが・・・まだまだ現実味のある話ではないのかもしれません。
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