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【本日のニュース】/楽観論の広がりに冷や水
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危機の深さを考えれば、悲観の修正は直ちに楽観を意味しないのかもしれない。「1931年のような浮かれ騒ぎだ」。クルーグマン米プリンストン大教授は3月31日にインターネットのブログで、楽観論の広がりに冷や水を浴びせた。大恐慌の真っただ中だった31年前半でさえ、米鉱業生産は数ヶ月上向いている。実際には31年は大恐慌の「大底」までの下り坂の五合目あたりにすぎず、「多くの人が一息ついたが、それは間違いだった」(クルーグマン教授)
(2009/04/05日経ヴェリタス1面より一部抜粋)
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【ニュースの深層】ノーベル賞受賞者、クルーグマンに反論する
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。
■米プリンストン大教授、クルーグマン氏と言えば、直近のノーベル賞受賞者として世界的に権威ある方。
そのクルーグマンが書いたブログが話題になっています。
※Economics and Politics - Paul Krugman Blog - NYTimes.com
http://krugman.blogs.nytimes.com/2009/03/31/partying-like-its-1931/
■分かりやすく言えば、「現在の株高はだましで、株価はこれからまだまだ下がる」と言っているということになります。
しかし、私は、【クルーグマン教授に反論】することができれば、それはむしろポジティブに考えればいいのではないか、と考えました。
というのも、世界的な権威ある教授が「悲観論」ということは、いわんや、多くの投資家も悲観論に毒されていることでしょう。
では、その悲観論を打ち砕く意見が発表できるのであればどうでしょうか。
それも、自分なりの仮説を構築した上でであれば、より確信を持って株式市場に臨むことが可能となります。
実際、すでに、私は、3月中旬の【緊急特別リポート】でお伝えしたように、株価下落リスクではなく、むしろ、株価上昇リスクを考慮しなければならない、と考えています。
■そう考える背景には、【徹底的に現場を取材する】ことがあります。
優秀な頭の良い人は、投資の世界でも、エコノミストやストラテジストという肩書きで仕事をするケースが多いです。
それは、まさにイメージ通りで、机の上に膨大な資料があり、日々データとパソコンで睨めっこ、というもの。
しかし、私が育ってきた環境、または、望んできた環境は、ほとんど会社内におらず外をかけずり回り、徹底的に現場を調査、分析する、というものでした。
正直、面倒くさい、と感じる方も多いでしょう。でも、これをせずして机の上だけで分析していては見えないことも本当に多くあります。
だから、私は取材をやめることがあり得ない。
■かつて、ノーベル賞を受賞した、M・ショールズ氏が立ち上げた、ロング・ターム・キャピタル・マネジメントは、ドリームチームとうたわれながら、はかなくも散っていきました。
天才だからと言って、投資でいつも成功するわけではないのです。
マクロから見えてくる景色を体系的に組み立てていけば、今の株式市場には、とうとう【新展開】が訪れたと言えるのではないか、と考えるのが私なりの仮説です。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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■■とうとう、株式市場に【新展開】が訪れ始めた■■
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1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
木下 晃伸先生
いつも記事をありがとうございます。
「五合目」とはとても怖い!!! 肝に銘じておきます。
桜も咲き陽気はよくなってきたが、妖気には気おつけます。
怖いニュースこそ大歓迎。気おつければ、後は上がるのみ。
青信号、みんなで渡れば「とても怖い」
¥億也。
いつも記事をありがとうございます。
「五合目」とはとても怖い!!! 肝に銘じておきます。
桜も咲き陽気はよくなってきたが、妖気には気おつけます。
怖いニュースこそ大歓迎。気おつければ、後は上がるのみ。
青信号、みんなで渡れば「とても怖い」
¥億也。