「御曹司きよやす邸」など客単価が一万円超の高級レストランを運営する東京レストランツファクトリー(東京・港)は客単価を五千円以下に想定する営業形態の運営に乗り出す。いずれも業態開発を外部に依頼、多店舗チェーンに育てる。外食不振の深刻化で、高価格業態だけでは成長が難しいと判断した。
二月に東京都世田谷区に一号店を出したピザ・ハンバーグ店「サンズキャッスル」は客単価が千円を超える水準。飲食店コンサルティングのミュープランニングアンドオペレーターズ(東京・港)に提供料理や内装デザインなどの業態開発を依頼した。今後、ロードサイドを中心に全国的に店を広げていく方針だ。
一方、四月一日には東京・港に「神屋流 博多道場」を出す。客単価は三千―四千円とする。同店も飲食店運営のダイヤモンドダイニングに業態開発を依頼した。関東圏を中心に店を広げる。
東京レストランツファクトリーの二〇〇九年四月期の売上高は約六億円の見通し。期末店舗数は九店となる。一〇年四月期は十二―十五店を新規出店したい考えだ。このため客単価が五千円に届かない程度の飲食店を外部の力を借りながら開発することにした。同社は立地物件の選定や従業員の確保は自社でまかない、業態開発を外部に依頼する方式を今後も増やし、機動的な出店を続ける方針だ。
ねむねむ・・・