木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】GM新CEO「再建へ手段選ばず」

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【本日のニュース】/GM新CEO「再建へ手段選ばず」
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米ゼネラル・モーターズ(GM)のフレデリック・ヘンダーソン最高経営責
任者(CEO)は31日、就任後初の記者会見で「再建のために手段を選ばな
い」と語り、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の活用も視野に入
れていることを強調した。


60日以内に債権者や全米自動車労組(UAW)と債務削減などで合意できな
ければ、破産法の適用を申請する可能性を示唆した。


(2009/03/31日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】ダメな会社だから“暴騰”する可能性がある
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。



■4月に入りました。東京は生憎の曇り空ですが、やはり新年度入りという
のは心持ちすがすがしくなるものです。


新社会人を迎えるということもあり、会社がなんとなく若返った感があるの
もこの時期。


いずれにしても、4月というのは気分的にはウキウキしたものがあると思い
ます。



■ただし、株式市場では、ウキウキばかりしてはいられません。


日々起こるニュースに目を光らせながら、市場の変化に気づいていかなけれ
ばならない。


その意味で、GM問題は、株式市場にこれからも大きなインパクトを与える
ことが予想されるため、最も注目しておかなければならない1社と言えるで
しょう。



■オバマ大統領に事実上更迭されたワゴナー会長の後任として就任したヘン
ダーソン氏の発言は、退路を断った勢いを感じさせるものです。


しかし、昨日の株式市場はGMに対して冷淡でした。前日比▲28%の大幅
下落でヘンダーソン氏就任を迎えたのです。


※General Motors Corporation (Public, NYSE:GM)

http://www.google.com/finance?q=GM



■しかし、その背景を探れば、投資家の心理も透けて見えてきます。


まず、破産法申請を視野に入れるのであれば、場合によって株価は0(ゼロ)
になる心配が浮上してきます。


さらに、ヘンダーソン氏が就任したとして、業績を改善させることは可能な
のか、不安が残ります。


この二重苦を考えると、積極的にいまGM株に投資をし、応援しようと考える
投資家は少ないに決まっています。



■ただ、株価そのものを眺めるとどうか。


株価は、業績悪化局面から業績が改善する局面に最も大きく上昇します。


その意味で言えば、GMは大幅な赤字で、かつ、財務的にも大きな債務を負っ
ているわけですから、業績の大幅悪化局面に現在はいます。


しかし、もし少しでも改善する動きが見えたら、、、株価は暴騰する可能性
もある、ということです。



■悪いニュースを悪い、と判断するのは誰でもできます。ダメな会社をダメ、
というのも同様。


だからこそ、悪いニュース、ダメな会社にこそ「チャンスがあるかもしれな
い?」という視点を持つ事は、非常に重要なこと。


GMはその意味で、「チャンス到来」という見方をしていくことが、これから
の株式投資において重要になってくると考えています。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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