映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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NY戻り売り
27日の日経平均は8626.97(-9.36)と小幅の下落。だが、高値は8843で、高値からは200円以上下げ、長い上髭をつけている。雲の上は維持しているが、基準線が雲の下限と衝突し、遅行線が雲の上とぶつかっていて、止められている形である。日経平均の25日に移動平均との乖離率は12.77と歴代3位とかいわれており、RCIも天井をつけているので、ここからしばらくは戻り売りで弱くなる可能性が高い。もっとも日足のボリンジャーでは、プラス2σを維持し、バンドが広がりつつあり、プラスσ8242より下に急落しなければ目先の上げ基調は維持できそうだ。週足でみると、直近の高値であった9325や基準線9528に届かずに下げはじめているので、まだ下げの基調が転換したとはいえない。週足のボリンジャーもプラスσにきているが、バンドはまだ平行している。とはいえ、週足のMACDも上昇、RCIも上昇しているので、調整は比較的浅いのではないかと思われる。週足転換線7932を維持できれば、中期的なリバウンド局面は続くのではないかと思われる。最も期待したいのは月足のRCIが反発上昇していることだ。
一方27日のNYダウは7776.18(-148.38)と大きく下落。日経平均より弱く、雲の下限7933の手前でぴたりと抑えられ、下落を開始。RCIも天井をつけており、これからしばらく下落の圧力がかかりそうだ。とはいえ、MACDはプラス圏に顔を出し、ボリンジャーバンドでもプラス2σの手前まできて、バンドが広がりつつあり、上昇の勢いはなお強いと思われる。週足でみると、日経平均よりは弱い足取りで、ようやく転換線7437を抜けたところ、ボリンジャーではTPの近辺までようやく戻してきたところながら、MACDがシグナルを上に抜け、RCIも底を打ちつつあり、転換線が維持できればまだリバウンドの期待はもてそうだ。ただこちらはまだ月足のRCIの底打ちもはっきりしないので、大底を打ったと自信をもってはいえない感じではある。
ドル円は97.86。転換線97.06の上を維持し続けている。上値が切り下がって、下から基準線が上昇してきて三角持合の形になっており、そろそろレンジを抜けるような変化がある可能性がある。日足のボリンジャーも急速にせばまりつつある。週足からみると、週足は基準線97.07を維持しており、週足MACDは上昇しているが、週足RCIは天井圏である。だが週足ボリンジャーは、プラスσに位置していてバンドを広げつつあり、かなり明確にドルだか方向への動きを示唆している。月足はいまだ転換線98.93を達成していないが、月足RCI、MACDが底打ち上昇しつつある。中長期のこうした指標から見ると円高方向へ走る可能性はとぼしく、一定期間はドル高へと向かいそうな気配である。
NYも日本も上げのピッチが早すぎるので、調整は当然といえよう。まだ週足のレベルでは日経平均もダウも上昇トレンドが発生しているとはいえないが、いずれもまだ戻りの勢いはありそうで、目先調整があっても浅そうだ。一方ドル円は、中期的にもかなり明確なドル高基調が続いており、円安への安心感が、東京では好感されていて、NYに先行している感じがする。もっともアメリカの金融危機をガイトナーのバッドバンク構想で本当に払拭できるかどうかは、まだ疑問符がついていることは事実であり、ストレステストが4月末に終わるまでは、疑心暗鬼が続く可能性があるだろう。金融危機が去ったという自信を市場がもてないと、東京もNYも週足基準線ー東京は9528、NYは8804をこしてくるのは難しいのではないか。
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