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九州の日産、トヨタで4月から増産の見込み
日産九州工場は4月の休業日や操業停止日を2月の約半分に減らすなどの手法をとり、「2月より5割程度生産台数が増える見込み」(同工場)としている。2月の月産台数が1万台強にとどまるのに対し、4月は1万6000台を超える見通しだ。
同工場の定時月産能力は約4万台。昨年4―10月は長期休業のあった8月を除くと、月3万5000―5万台生産してきた。主要輸出先である北米市場の景気減速で11月以降は生産が急減した。
昨年末からは主力車種のSUV(多目的スポーツ車)「ムラーノ」の世界販売が生産を上回る状況が続き、在庫調整が進展。同工場の「ムラーノ」の生産は4月以降、2月の2倍以上に増える見通し。
トヨタ九州も1月から始めた生産ラインの交代なしの「一直体制」を、4月以降二交代制に戻す。4月の生産台数は3月比で2倍に増える見通しだ。トヨタと取引のある部品メーカー幹部は「北米市場でのトヨタの在庫は確実に減っている」と指摘する。
日産九州工場の幹部も「最悪期は脱した」としているが、4月の生産台数が増えても能力対比ではまだ低い水準だ。ある部品メーカーは「すぐに需要が回復するとは考えにくく、本格的な生産回復は今秋以降」と予測する。「車種によって生産回復の程度にばらつきがある」(三泉化成)との見方もあり、取引先部品メーカーの間ではまだ楽観論は少ない。
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