米ゼネラル・モーターズ(GM)が26日発表した2008年通期決算は、最終損益が308億6000万ドル(約3兆円)の赤字となった。07年の387億ドルに次ぐ過去2番目の赤字額で、最終赤字は4年連続となる。08年末の債務超過額は861億ドル(約8兆4000億円)と07年末の2.3倍に拡大。業績悪化に歯止めがかからないなか、3月末までに支援の是非を決める米政府は難しい判断を迫られる。 08年通期の売上高は前年比17%減の1489億8000万ドル。北米が23%減、アジア・太平洋地域が12%減など多くの地域で減収になった。特に北米は税引き前損益が141億ドルの赤字(前年は33億ドルの赤字)となり、不振が目立った。 金融危機が深刻になった昨秋以降は一段と業績が悪化。同日発表した08年10-12月期決算は最終損益が96億ドルの赤字(前年同期は7億2000万ドルの赤字)で、北米やアジアなど全地域で損失を計上した。10-12月期の売上高は前年同期比34%の大幅減。北米が31%減、欧州が40%減となったほか、これまで好調だった中国などアジア・太平洋も51%減と急失速した。
