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【日経ビジネス】ホンダ(1/26号)


今週の日経ビジネス、注目記事です。
今週も、特集ではなく、この記事。

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リーダーの研究 企業
ホンダ 福井 威夫 社長 赤字とトヨタに挑む

その瞬間、東京・青山のホンダ本社10階の役員会議室は、
重苦しい空気に包まれた。「F1(フォーミュラワン)から撤退しようと思っている」。
昨年11 月中旬、社長の福井威夫が、会長の青木哲、副社長の近藤広一、
モータースポーツ担当常務の大島裕志を集めて、こう打ち明けた時のことだ。 
その直前まで、福井の脳裏には、F1に情熱を注ぐ、
たくさんの関係者の顔が浮かんでいた・・・
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自動車業界の逆境を乗り切るための1つして、F1を撤退したホンダ。
トップがその意思決定を行うまでの、プロセスが克明に描かれていて、
熱くなります。

私の認識では、
不況だからとF1から撤退すると、ブランド価値や社内の統率が図れなくなる、
他に選択できるリストラ策を講じた上で撤退の方がいいのでは、と考えていた。

しかし、この記事を読んでその認識は変わった。

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福井社長は、50年前の社内報を読み返し、
創業者のある言葉が心に刺さったという。
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企業の社会的な責任の中で、一番重要なのは、雇用と納税の義務だ。
そのためには企業は健全な体質を持つ必要がある。
赤字を出すと企業は倒産するし、雇用なんていっていられなくなる。
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企業として、何を優先するべきか、DNAとしてその指針が明確になっている。
だからこそ、手をつける順番として、「F1の撤退」がまず行われたのだ。

「F1」にという企業のシンボル、トップの思い、従業員の思い、も重要。
でも、それよりも重要にすべき【企業としての責任】がホンダにはある。
それこそがホンダの強さの源泉(DNA)、なのかもしれない。


別の日経ビジネスの記事で、「新型インサイトの開発者」のインタビューがる。
その言葉は、何よりも人を大切にする企業の強さを見た言葉だ。
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失敗して怒られてもクビにはならない。
ホンダでは、チャレンジして失敗しても、誰も否定しない。
高い目標を掲げ、それに向かって、前に倒れるなら問題ない。
そう思って開発した。
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いい言葉。

「F1から環境へ」、新たなホンダに期待します。
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