ジム・クレイマーの株式投資大作戦

keibunさん
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※この本は個人投資家にとって大変よい本だと考える。景気循環にともないどのセクターの株が上がるか下がるかの基本原理について説明してくれる。
また、大底、天井の見分け方についても教えてくれる。チャートだけでなく社会現象としてのサインも含めた非常に生きた知識だと感じる。

○投資の本
アンディ・ベイヤーによるpicking winners
・欲望と幻想の市場
・ベンジャミン・グレアム
・ピーターリンチ
・ビル・オニール

「勝ちたければ強いプレーヤーがあまり多くいないトラックにいくべきだ。リサーチや投資情報がまだ十分ではなく、多くの人々があまり注目していない銘柄中心に投資をするということだ。」

○教訓
取得価額は忘れる
成り行き注文を使うな
株価に最も重要な要素は成長率
不完全な値段付けは主要な銘柄ではなく時価総額が100億~400億程度の企業に存在する
ActionAlertsPLUS.comという公開ポートフォリオを出している。
・企業価値は株価収益率と利益成長率だけではない、企業買収なども起こりうるがアナリストには分からない。
・40代になったら債権を運用対象に加えるべき
・20代なら全資産の50パーセントまでは投機にまわしてかまわない。
・5銘柄程度に分散投資しよう、1銘柄は投機でよい。
・循環成長銘柄(農業、道路建設、軍需産業)と安定成長銘柄のローテーションが大事
・特定の業種に属する銘柄を購入する場合、まずその会社が属する業界ではどの評価基準が大切か定める必要がある

・企業評価では負債も考慮する
・チャートだけでは取引できない
・PER40倍がプロの成長株投資家が支払う上限だと思っていい。
・上値を決めるのはグロース投資家、下値を決めるのはバリュー投資家

○株式の種類
・まだみんなが気づいていない魅力的な銘柄
・みんながいい会社だと認めているがまだ株価が割安なグループ
・適正に値付けされたよく知られた銘柄
・十分に高い株価がついているがぜんぜんその中身が理解されていない銘柄

○大型株の価格変動
1.ローテーション戦略
景気の停滞、上昇、好況、不況を判断し持続的成長銘柄と循環的重厚長大銘柄のアップダウンの間をたくみに乗り換える必要がある

2.予想利益修正ゲーム
PERを最重要視することを考えると予想利益が上方修正されるかを察知しなければならない。製品サイクルや需要サイクルの変化が実際に起こる前に察知する

大型株は会社自体のことよりもセクターの動向に影響される。

投資信託のファンドマネージャの頭にはセクターローテーションの考え方が頭にこびりついている。

・EXM=P ではEが予測以上に増加するとMも上昇することが多い。

・不況影響の低い銘柄→医薬、食品、トイレタリー、飲料

・不況で循環銘柄の株価が下がるとアナリストが買い推奨するが、これが大やけどの元になりやすい。過去のMは景気循環局面では違って評価されるから。

・最も過大評価されているように見える非循環株を買い、最も割安に見える循環株を売る

・経済成長率が高まると小売や自動車関連銘柄も売る必要がある、高金利が消費に影響を与えるからMが収縮する

・GDPがマイナスから緩やかな拡大に転じる前にコカ・コーラやペプシを買う、ファイザーやメルクなど非循環株も買う。GDPが3パーセントになる頃には循環型に乗り換える。株価をつける人々の大部分は4半期純利益の数字を見て純利益が伸びていれば理屈抜きに株を猛然と買うからだ。

○金融政策
連銀の動きは極めて重要。
金利が上昇すればどんな優良銘柄でも株価は下落しかねない。2001年の6.5パーセントの金利が下げ相場をもたらした。

割引現在価値は金利に影響されるからだ。

金利低下局面ではPERは上昇、金利上昇局面では低下する。

連銀が動くのを待っていては遅い。

○化ける株
・経営者が40パーセント
・ファンダメンタルズが30パーセント
・テクニカル分析が15パーセント
・ストリート、コムのアルファが15パーセント

発行済み株式数が10万株程度で株の入手が難しいことが望ましい。

Fedelity Sector Fund Reportはお勧め

○推奨銘柄
身の回りにある企業
石油株
名の通った優良大企業で配当利回りが2.5%以上
金融関連銘柄
投機銘柄
お勝手銘柄(P&G,ケロッグ、コルゲート、バドワイザー)
大型優良循環銘柄(ダウケミカル、ディアー、デュポン、キャタピラー、ボーイング、ユナイテッドテクノロジー、)
ハイテク銘柄
新興流通・チェーン

○お気に入り投信
ウィル・ダーノフ
スミス・バーニー・アグレッシブ
ジョン・ハンコック・クラシック・バリュー
オークマーク・エクィティ・アンド・インカム・ファンド

○ボトム判断
ニューヨーク・タイムズ・指標
 タイムズの一面で考える
インベスターズ・インテリジェンス指標
 ベアが60%以上ならボトムではない
 投資信託解約率の上昇
 オシレータがマイナス5以上
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