全体を読んで思ったことは、かなり冗長な内容と感じられることだった。生の声をたくさん載せることの価値は否定しないが、同じ過ちは集約して情報の質を高めて編集してほしいと感じた。
○ビル・ビーチ
・政府発表の影響は絶大で相場が一瞬ですっとぶ
・発表前の買戻しには反発がある、このとき損切する
※決算発表日直前に(結果としての決算のよしあしとは無関係で)値上がることがよくある、というのが自分の経験
○スティーブ・ミラー
・大もうけと大損を繰り返す男の物語
・稼ぐ成績が自己のアイデンティティとしてしまうことで
ストレスをためている
・大損を繰り返したときはやっきにならず相場と距離を置く。
○ウォルターブレサート
タイミングバトンの考案者。ポークベリー先物市場でチャートから絶好のタイミングを発見したが、その市場の経験があまりなかったため自らの注文が流動性を低下し損失を拡大させてしまった。
これまでの成功体験がリサーチに基づくものだったのに、ある日それをやめてしまう、それは成功の絶頂で現れる。
○トニー・サリバ
株式オプショントレードの達人で数学を用いてシステム化を完成させた。彼の大損は会社の使用人が自分の権限を越えてナンピン買いするのを阻止できなかったことによる。
○テレサ・ロー
勘で取引を続け1000万円の損を会社にさせる。それから株は単なるギャンブルではないと自らの相場観を一切捨て再構築し、有名トレーダーに変身した。
○ラリー・ローゼンバーグ
大損をしたときは家族にプレゼント、儲かっているときに自分に贅沢をさせると損をしたときに立ち直れない。勝利はどんな小さなものでもいいから勝利することが大事。
○チャーリー・ライト
・最初はセットアップとエントリーという考え方が抜けていた
・システムトレードでは目の前の損失が過去の期待値を越えていないかどうかを気にすべき。損失なしに利益は生じない。
○マートン・フェルドシュタイン
恐ろしい話ではあったがあまりためにはならなかった。
○ハワード・モールマン
・ロングでショートで稼ぐほどの大金を短期間で儲けるのは不可能
・ロングではパニックによる投売りの危険性が常にある
・グリーンスパンが相場中に発表を行ったためショートで数千万損をした
○アドリエンヌ・トグレー
トップトレーダーは裁量的である。
トップトレーダーは自己強迫的である
○パット・アーバー
スプレッド取引が低リスクで儲かることに気づく。
期先は期近より高い(キャリーコスト分)。キャリーコスト分と同じ値段のときはフルキャリー状態である、このようなときは需給が差し迫っているなどの事情があるが、期近を買って期先を売るのが常道。
この逆を行っていたため損失が生じた。そのときはプライベートに問題があった。
○マーク・クック
大損をしたときに親族が借金を立て替えてくれて復活した。
○リンダ・ブラッドフォード
特になし
○ローレンス・G・マクミラン
リスク・アービトラジを仕掛けていたが合併が白紙になり大損。そのほか、オプションを買い捲るライバルがいたため買収が本当だと確信し大もうけした話もある。
○ジャック・コッツ
特になし
○ジョン・ベイカ
特になし
○ティム・ヨーク
1996年、ヘッジ・トゥ・アライブ取引で利益循環が生まれておりとうもろこしが暴騰して大もうけできたが、小麦にも手を出し大失敗した。
○ドン・スライター
特になし
○チャック・ウェイファー
穀物取引はすべてオンラインにならないと思う
※本当?
○ジョー・ディナポリ
投資のしすぎで健康を害した。
ありとあらゆるものに手を広げすぎていた。債権とS&Pだけにしたところ利益は倍になった。健康も回復。
○デビッド・グレイ
株式が安くなったとき債権をパニック売り。質への逃避という現象を知らなかった。
○トム・ウィリス
ファンド運用者の苦悩。利を伸ばすためのリスクテイクで8パーセントダウンで解約が出てしまう。ドットコムバブルで18パーセントの利益を2年続けても、他より少ないと叩かれる。
○ラリー・ペサペント
すべての注文について発注後すぐに適切なストップロスを設定すべき
ある週に5パーセントのドローダウンをしたら次の3週間はお休み
手がけて3日たってプラスにならないポジションは次の寄り付きでただちに切る。
○デーモン・パブレースト
パニック現象で大損したときにナンピンカラ売りすることで損を抑えたことがある。なんにでも例外はある。
○スコット・スラッキー
特になし
○ブルース・ウィリアムズ
特になし
○コニー・ブラウン
・どんなトレードでも口座資金全体の2パーセント以上はリスクにさらさない。
・ある着想について3回の損失合計6パーセントをダサいないこと。
相場の急反転のリスクを避けるために最初のストップ安水準を超える前にショートポジションをとっておかなければならない。
・トレーディングでは常に自分の能力の発見に立ち戻ることになります。テクニカル的な技術の問題ではないのです。
○マイケル・K・ホフマン
特になし
○ジョン・マクラッケン
市場には公式発表を知っている小数のプレーヤーが必ずいる
○スティーブ・ムーア
ハウ理論、ストップ高からの下げを短期トレーダーは確実に買える。ストップ高に対して売りをするのは難しい。
※よく意味が分からない
○ボブ・マーチン
大勝を狙って失敗して、1ティックの勝ちを狙う投資方法に変更しうまくいくようになった。
○ビル・クレージー
じり高を狙って急騰を売る
○トム・マレー
特になし
○ルース・バロンズ・ルーズベルト
そのときほどのボラティリティで売買されることがパッタリなくなりました。大勢が痛手を負ったからだと思います。彼らは金を生むガチョウを殺してしまったんです
○レイ・カーンマン
流動性のせいでトレード手法を変えなければいけない事態はさけるべき。余裕資金をたっぷり持つべし。