ポール・シンガー
当初、転換社債アービトラージの割合が大きかった。しかし1987年の暴落後、債権はクロスの相関性が強すぎること、株式市場との関連性が強すぎること、ヘッジするのが難しすぎることに気づいた。強気相場の商品。金利急騰と弱気相場は転換社債が圧迫される要因の一部である。今では転換社債はオポチュニスティック・アプローチで扱う。
エリオットはプロセスドリブン方の活動によって付加価値を高める、たとえばディストレス証券に関しては直接関与する行動主義型のトレーダーであり、しばしばビジネスに深く関与する。
シンガーは
・モデルリスク
・集団行動リスク
・株式市場リスク
に着目する。
※モデルリスクはLTCMを思い出す。集団行動リスクは最近の日本市場の大量の短期的取引を思い出す。
シンガーの目標の一つとして株式市場との相関性をなるべく持たないようにするということがある、株式市場はヘッジするのが難しくなっている。
シンガーは、デイトレーダーの登場によって、プロの投資家にとって株式市場は信じられないほど危険なものになった。株式市場では激しい動きが見られ合理性やファンダメンタルズは必要とされない。マーケットはボラティリティが高まり効率性が低下する。そうなると空売りが難しくなる。
※最近のホンダ株についてプロ筋はおそらく1900円程度が相場と考えているが株価はなおも上昇中。空売りしたいけど、一日で10パーセント程度上昇してしまったりするので怖くて空売りできない、そんな状況を思い出します。
※職業がハーバードを卒業した弁護士と知って、この手堅さにも納得した。