11日の米国株式相場は3営業日ぶりに反発。ダウ工業株30種平均は前日比50ドル65セント高の7939ドル53セント、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5.77ポイント高の1530.50で終えた。米金融安定化策への失望感から急落した翌日とあって、値ごろ感や自律反発狙いの買いが金融株を中心に入り相場を支えた。ただ原油相場の下落でエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。 米議会の上下両院が景気対策法案の修正で暫定合意したと報じられ、法案の早期成立への期待が広がったことも相場を支えた。ただ金融安定化策が具体性に欠ける内容だったことで、金融システム立て直しの難しさが意識され相場の重しとなった。エネルギー株の下落に加え、このところ相対的に堅調だったハイテク株が伸び悩んだことも足かせ。ダウ平均やナスダック指数は下げに転じる場面もあった。