乱高下激しい山九の株価について考える。
決算が出る直前の今がチャンスの可能性もある。
まず2008年3月の株価について見てみる。
一株あたり純資産は279円、一株あたり純利益は42円。このときの株価は520円~560円なのでPBRは1.86倍~2倍程度、PERは12倍~13倍。配当利回は1.6%程度。
現在の株価について見てみる。
一株あたり純資産は287.540円、一株あたり純利益の予想値は42.93円、。現在の株価は266円でPBRは0.94、PERは6.1倍。配当利回は3.2%程度。
と、いうわけで純利益の予想値が正しければ去年の水準なら520円ぐらいつけていてもよい株。
現在の株価が正しいとするのなら一株あたり純利益は16円~20円程度が適正なので利益が50パーセント減と市場が予想しているのなら辻褄は合う。
では、利益はどれぐらい減じそうか?
2008年3月期のセグメント別の売り上げと利益は
売上げ 営業利益
物流 55.7% 92.3億
機工事業 37.6% 148億
そのほか 6.7% 16億
地域別は アジア7.5%、北米3%。
2009年3月期中間報告のセグメント別の利益は
営業利益
物流 43.99億
機工事業 78億
そのほか 6.41億
であるのでこれに2割減ぐらいで最終利益を考えると、231億ぐらい。
これは2008年の営業利益256億と比較すると10パーセント程度の利益減という感じになる。
と、一通り調べてみたが今期見込まれる利益から考えると
前期の520円の3割さっぴいても364円なので相当の割安株に思える。
不安材料はひとつあって、負債の多さ。
株主持分比率は29%、資産3140億に対し、流動負債は1300億、固定負債は815億。
支払い利息は13億程度の模様。
確かに負債は多いが事業はまわっていそうなので危険なようには思えない。
買い、なのかな。。。
ポイントは優良企業で配当利回りが3%以上ある会社はほかにもあるだろう、ってところで、相対的に不人気株にあたる可能性がある。