NGTNさんのブログ
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欲望と恐怖と器と
これは専業トレーダーという頭のちょっとおかしい人たちに関する話。こんな世界もあるんだなと思っていただければ。
私はポジションサイズによる恐怖はあまり感じたことはないです。多少の抵抗感、ストレスは感じることはあっても。しかし、先週金曜の日記に書いたように、しばらくは(主にオプションの)ポジションを落として気楽にやりたいという気持ちになっています。これは単に最近の相場のボラティリティの高さに疲れたのがあるのですが、ある程度増えたので減らしたくない、守りに入りたいという気持ちも多少なりともあります。
多分、トレードをしていく上での最初の関門は、実際にポジションを持って資産が変動した時です。元本保証の金融商品しか経験してなかった人には、資産が減ることにかなりの抵抗を感じると思います。
順調に増やしていけたとして、次に抵抗を感じるようになるのが、一日の資産変動額が日常的な感覚で把握できる金額を超えた時。これは私の場合は、月給(約24万円)だったのですが、これに慣れることが出来るかがその後資産を伸ばしていけるかの分かれ目だと思います。金額の重みは意識せずに、変動率のみを考えていくようにする。この損切りのお金であれもこれも買えたな・・・とかは考えずに、またお金の重みを感じないように大金は見たり持ったりしないようにする。高い買い物もしないようにする。お金の重みを意識しないために、意識的な生活を心がけるのは逆説的な感じもするのですが、結構これで資産変動にたいする心の揺れはコントロールできるようになったと思います。これは、お金の重みを軽視するのとも違っていて、意識はしているけど行動にはそれを反映させないとでも言うのか、言葉では何とも表現しづらいのですが、まあでもお金の重みを軽視して無謀な勝負を繰り返していくとあっという間にスッテンテンになったりします。
結局、欲望と恐怖を如何に抑えるかが大事なのですが、これらは本能であり完全に無くすのは難しいので、お金の重みに対する意識を薄くすることによってそれが喚起する欲望と恐怖も薄くしようというアプローチをしています。他にも、総資産に対するポジションサイズ比に決まりを設けたり仕手株など値動きの激しい銘柄は取引しないようにしたりして、恐怖と欲望が大きくならないようにしています。
そして、少しでも減らすのが嫌と感じ守りに入りたくなるくらいになった時にもトレードを続けるのに抵抗を感じると思います。これがどこでくるかは人それぞれでしょうが、多分サラリーマンの生涯賃金やインカムゲインで暮らして行けるくらいの資産額が一つの目安になるのではないかと思います(私自身がそこまで行ってないので想像でしか書けないです)。例を挙げると、2005年の大相場で数億円まで増やしてその後は殆ど変わらずか減らしてしまった、有名トレーダーが結構います。多分、そこが彼らの器なのだと思います。もちろん、B・N・F氏やcis氏のように2006年、2007年と継続して増やしているトレーダーもいます。別に守りに入るのを否定するわけではないです。普通に暮らしていくには十分な金額だと思います。しかし、数億円という金額は人生の選択肢を大して増やさないと思います。そして何よりも、もうこれでいいやと満足することは自分の器はこのあたりだろうと自分で決めてしまうことであり、トレーダーとしての矜持の問題ではないかと思うのです。
私が何故このようなことを書いているのかというと、KIさんの日記
http://minkabu.jp/blog/show/11279
で紹介されていたB・N・F氏のまとめサイトを読んで当時の2ちゃんトレーダーたちの熱さ、向上心に刺激を受け、この程度で守りに入っている場合じゃないなと思ったからです。勿論、流れが悪い時は守りに入らなくてはならないです。しかし、自分の器を自分で決めて流れが来ている時にも守りに入ったままで機会を逃すことはしたくはないです。最近、株のほうのトレードが結構パターン化していて、まあ利益は出ているのですが、現物のみで爆発的に増やしてきたB・N・F氏を見ると、まだまだトレード技術は向上させることは出来、資産も伸ばせるはず、と思ってこのように決意表明的に書いてみました。
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せいぜい債権の組み合わせをあ~でもないこ~でもないと考える程度に落ち着くと思います。
より多くのお金があったほうが便利ですが今のところそれほど多くは必要ないと思っています。
まあ、だからこそ無名の有象無象の一人名ワケですがw
こんばんは。私も10億円を超えるか相場を張るのに飽きるかしたらスパッと止めるかもしれません。もしくは勝てなくなって強制退場になるかもしれません。でも、相場を張り続けているうちは向上心をもって取り組みたいなと思っています。
損失が出ると、ついつい欲しかったドラム式洗濯機が買えたなぁとか考えちゃいます。そこらへんがサラリーマン投資家でしょ?(^^)
NGTNさんはプロだからそこまで考えることが必要なんですね。
でも、私もずっとずっと向上心を持ってやって行きたいと思います。
レベルは全然違いますがNGTNさんも頑張ってくださいね!
これは、トレードもそうですが、社会人としての自身の成長や努力をどこまで続けるか?にも同じことが言えると思います。
あっしは、リーマンなので、リーマンの視点でコメントを。。
とても、一流の専業トレーダーが稼ぐ金額を、リーマンがたたき出すのは、困難です。が、競争や乗り越えなきゃいけない壁、プレッシャー、守りに入りたい気持ちなんてのは、同じようなものがあると思います。
ちなみに、私なんかが考えるリーマンの一つ目の大きな壁は、年収1,000万をいつどのような形で超えるか?です。お金ジャブジャブの金融やTV業界の方々は難なく抜くのでしょうが、製造業、小売、IT関連といった場合です。
※お金でなく、社会的評価が重要だったりします
・30半ばで、自身の限界を何度も超え、評価されて掴み取る
・普通のエリート路線で40~45くらいで超える
・50前後で。。
・一生超えれない。。
30半ばで超えると、達成感もひとしおですが、少し安心が出ます。このまままずは、地固めを。。なんて思うのもありです。が、もう一つ、二つ上の結果が出せるスキルと経験と、結果を積み上げようという”意識”を持つと、格段に成長が早くなると考えています。無論、リスクや周囲からの圧力や抵抗はかなりあり、精神的な胆力がかなり必要となります。
★戦場は違えど、目標意識は高く持って、生き抜きたいですね
あっしですか?リーマンの世界で最善を尽くしております。結果と評価は、トレーダーと違って日々計れませんが、2年後3年後・・・といった後からついてくるものだと思って、意識高くがんばっておりますぞ!
私なんか普段は、スーパーの半額シールが貼られているのを狙ったり、いなげやの優待(1000円で100円引き)や西友の優待(株主セゾンカードで一律5%引き)をフル活用ですよ。投資と生活は別!と考えていても、こんな感じで普段の生活は質素になっています(損した日の食事は特に質素!)。
利益が出たときはご褒美として何か買うのも良いと思いますよ。モチベーションになりますから。ドラム式洗濯機目指して頑張りましょう!
ganさん、
私のいた会社はIT関連だったのですが旧体質なところだったので、昇給は基本的に年功序列で限りがありました。取引先は外資の小規模なところが多くて、お給料は良さそうでした。当然終身雇用なんてものはなくて、3年契約とかなのですが。
任せられる責任の大きさや収入を若いうちに求めるなら、小規模な外資系やベンチャー企業で働くのが良いのでしょうね。ハイリスク・ハイリターン。仕事も、どこまでリスクを取るか、またどこまでエネルギーを注ぎこむか・・・自分がどのようなリターンを望むかによって変えて行かなければいけないのは、相場と同じだと思います。
お互い、意識を高く保ちながら頑張っていきましょう!
ある程度積み重ねた利益を見るのも怖くて、昔は無意識のうちに大損する事を期待してトレードしちゃうような事がありました、僕の場合お金を増やす事がトレードの主な目的でも無いですし、口座に入ってるお金は別に全部無くなっても良いので気楽なもんです。今は自分で学費とか払わなきゃいけなくなっちゃったので、そんな事も言ってられなくなりましたが… 自分を追い込んでちょっと頑張ってみたいです。
金額的なストレスは何度もトレードを繰り返して慣れていくしかないですね。言い方は悪いですが、口座のお金は単なる数字と考えて、数字を増やすゲームとして捉えると上手くいくかもしれません。(あんまりゲーム感覚だとこうなっちゃいますが・・・)
http://blog.livedoor.jp/nyankotokenken/
血眼になって相場に神経を削られ過ぎるのも考え物ですけど、ある程度お金があると心にも余裕が出てくると思うので、上を目指すのも面白いと思いますよ!
10億ですか、規模が違いますね、上を目指されている方は。
私は1億あれば3千万程度を株にまわし、毎日生活費程度を
稼げればいいなぐらいに思っています。(ストレスを感じたくないので)
あのブログは一部で話題になってたみたいですね。FXでは以下もお薦め、というか戒めになります。
http://live25.2ch.net/test/read.cgi/livemarket2/1189693368/
笑福来 三枝 さん、
こんばんは。1億円あればかなりリスクを抑えても生活費程度は稼げるのですが、今後、相場環境や税制が変わったり景気が悪化したりハイパーインフレが来たりするかもしれないので、それらに対する恐怖も、出来るだけ増やしておきたいという動機の一つになっています。