木下 晃伸さんのブログ

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【投資脳のつくり方】消費増税方針、政府「11年度」明記変えず

2009年1月22日(木)本日お伝えする内容はこちら!


1.【日本】消費増税方針、政府「11年度」明記変えず
2.【日本】「日本の政界も1つに」、経団連会長が苦言
3.【日本】世界販売、トヨタ初の首位、GMと62万台差

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1.【日本】消費増税方針、政府「11年度」明記変えず


(出所)2009年1月22日付日本経済新聞朝刊1面より



 ●いま、なぜ消費税を引き上げると明記しなければならないのか
 ●いずれ引き上げなければならなくともタイミングが重要
 ●これでどうやって消費を喚起するというのか


政府は21日、2011年度からの消費税率引き上げを含む税制抜本改革を今国会
に提出する税制改正関連法案の付則に明記したうえで「施行期日等を法制上定
める」と加筆する方針を固めた。経済状況が好転しない場合、引き上げ時期を
示さない消費税増税法案を来年にも国会提出し、実施日を定める法案の提出を
11年度以降に先送りする二段階方式の余地を残す。22日に自民党に文案を示す。


昨年末に閣議決定した税制改革の工程表「中期プログラム」の表現は大きく変
えずに付則に盛り込む。経済状況が好転すれば、11年度からの消費税増税を含
む抜本改革に向け、10年の国会に消費税増税の時期も定めた法案を提出できる。


色々と意見はあるだろうが、私はなぜ、これだけの恐慌に見舞われている中で
消費税増税という誰の目にも明らかに国民にとって負担となる将来像を描くの
か、と不思議でならない。


たしかに、財政のひっ迫が予想される中で、消費税増税議論はこれから何度も
起こるだろう。そして、いずれ消費税は増税されることになる。そして、3%
から5%に引き上げられても、いずれ自然な形として浸透してしまうものだ。


ただ今このタイミングで語ることではないように思う。将来増税になるという
のであれば、いま買っておこうという気になるわけがない。GDPの6割が消費
であるのに、消費を冷やす発言をすることは、大きなマイナスだ。



2.【日本】「日本の政界も1つに」、経団連会長が苦言

(出所)2009年1月22日付日本経済新聞朝刊5面より



 ●政治に求められる期待値は大きくなっている
 ●政治の茶番を見せられていると、世界から置いて行かれる
 ●日本はかつての江戸時代に近い時代背景となるのでは


「日本も一つに」――。日本経団連の御手洗冨士夫会長は21日、名古屋市で
記者会見し、オバマ米新大統領の演説を聞いてこんな感想を漏らした。


印象に残ったのは「多様な価値観を認識した上で米国は一つなんだと団結を
訴えたこと」と指摘した。日本も「与野党の対立ばかりだけでなく協力姿勢
があってもいいと改めて思った」と苦笑を交えながら語った。


これはその通りだ。特に、米国のパワーが弱まってくると、世界は混とんと
してきてしまう。各企業の竹やり戦法だけでは、国家のパワーには勝てない。
党を超えて、国家として動かなければならない時代なのだ。


歴史を紐解けば、強大国に陰りが見え始めると、群雄割拠の時代がやってく
る。具体的には、“戦争”が起こると考えれば分かりやすい。実際、ロシア
は分裂した国家を再び理由をつけて集約しようとしているし、中国や中央ア
ジアでも同じだ。すべて国がパワーを発揮し、行動にまで結びついている。


それに比べ、日本の外交はどうなってしまうのか。このままだと、各国の利
害関係がぶつかりあう中で、日本の地位はどんどん世界の中で陥落していっ
てしまう。資源もない、食も危うい国であることを忘れがちな日本。このま
まだと日本は、実質的に江戸時代のように世界で孤立する国家となってしま
う。


3.【日本】世界販売、トヨタ初の首位、GMと62万台差


(出所) 2009年1月22日付日本経済新聞朝刊9面より



 ●景況感悪化の中での世界一
 ●世界一が意味することとは?
 ●落日のニッポン、を象徴することにならないか


米ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、2008年の新車の世界販売台数が
835万6000台だったと発表した。この結果、同年の世界販売はトヨタ自動車
がGMを約62万台差で抜き、初めて首位となった。しかし、成長を続けてき
た自動車市場は世界不況で急激に縮小、首位のトヨタでさえ赤字転落だ。77
年ぶりの盟主交代は、自動車産業が歴史的な転換期を迎えていることを象徴
する。


トヨタは07年に生産台数でGMを抜いており、1937年の創業から70年強で
名実ともに世界の自動車最大手の地位を確保した。GMはトヨタ創業の6年前
に米フォード・モーターを抜いて以降、守り続けた世界首位の座を、創業100
年にして譲り渡した。


これは大変意義あることだ。日本企業で、これだけすそ野が広い世界的な産業
で世界一の座を射止めるということは、歴史的にも見当たらない。


しかし、私はこれが日本製造業の”落日の始まり”になるのではないか、とい
う懸念も抱いている。このあたりは、次回のゴールドリポートでまとめるつも
りだ。ご興味ある方はご覧いただければと思う。


【ゴールドリポート】詳細はこちらから

http://premium.mag2.com/lineup/P0006893/index.html



(文責:木下 晃伸 きのした てるのぶ)
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