21日の日経平均は、7901.64(-164.15)と下落。前日のNYの大幅な下げにもかかわらず、なんとかさげどまった。12月2日の安値7863のすぐ上でとまったが、基準線を転換線が下抜け、MACDもマイナス圏を下げており、遅行線も日々線を下抜けて弱い。日足のボリンジャーもマイナス2σを下に切り、バンドが下に広がりつつある。短期指標はいずれも下向きだが、日足のRCIはまもなく底に届くので、いつまでも下げ続けないで、一服する可能性もある。だが週足をみると、中期的にも弱く、転換線を大きく下回り、RCIはまさに下降中。週足ボリンジャーも、マイナスσをきっており、このままだとさらに下げる形になってしまいそうだ。まだしばらくは下降圧力が大きいと思われる。
21のNYは、8228.10(+279.01)と大きく上昇。IBMの決算などを好感したようだ。水準としては、昨日の下げのかなりの部分をもどしてきたが、転換線8468はまだ回復できていない。転換線、基準線は雲の下を抜けてきており、なお形は弱い。ただ、RCIは底に達してきたので、目先のリズムとしては一服するかもしれない。だがボリンジャーバンドはマイナスσ8327にももどしていないし、したに広がりつつあり、下げる形。週足でも転換線8514はまだ上。RCIも下げ基調で、調整局面はまだ続きそうだ。週足のボリンジャーバンドは、マイナスσ8239近辺まで戻してきてはいるものの、バンドが下に広がっているのが気になる。早急にTP8605までは戻してこないと、下げが加速しかねない。下降トレンドをはねのけるような材料がほしいところだ。
為替は円高がすすんだが、結局89.35までもどしている。転換線が基準線を切りそうになってきており、また円高にふれてくる可能性もあり、週足は依然転換線の下で、やはり円高基調である。だが、RCIは底に近く、最安値をきってどんどん円高がすすんでくるような可能性はあまり高くないのではないかと期待したい。
オバマ大統領の演説は「新しい責任の時代」を提唱する格調高いものであった。アメリカのマスコミもさしあたり評価しているようだ。だが、市場の力の暴走や、一部の無責任な人々の行為を指摘しており、もしかすると規制をきらう市場には、あまりフレンドリーとは受け取れれなかったのかもしれない。チャート上はまだ下降圧力が強く、このままでは調整局面が続き、安値を試す可能性が高い。トレンドを転換させるような、新たな景気刺激策など打ち出せるか、オバマ政権のスピードと実行力が問われる。