オバマ期待一気にしぼむ

20日の日経平均は8065.79(-191.06)と大幅下落。水準としては、雲の下限8323大きく下回り、遅行線が日々線を下回り、下値の支えがはずれてしまった。定義からすれば11月21日の安値7409を試す展開となる。MACDも下向き、まだRCIも下降中であり、目先はなお弱い。週足でも転換線8587を下回っており、RCIは天井を打って下降を始めたばかり。まだ数週間は下げの圧力がかかると思われる。

20日のNYダウは歴史的なオバマ大統領の誕生にもかかわらず、7949.09(-332.13)と急落。イギリスのRBSの巨額損失をきっかけに金融不安がふたたび広がっている模様だ。雲の下限を割り、転換線も雲を下抜け、遅行線も下向き、MACDもマイナスで下向き、RCIも底に近づきつつあるもののまだ下降中で、短期指標はいずれも弱く、日足のボリンジャーはマイナス3σに近づいていて、11月21日の最安値7449目前で、底割れする危険もなしとしない状況。週足も転換線の下、RCIも下向きで、いやなのは週足ボリンジャーバンドが下に広がりつつあることだ。指標をみるかぎりでは、オバマ・ラリーどころか、底割れの瀬戸際にある。ただ月足RCIは完全に底にあり、ここからどんどん下げ続ける可能性は、あまり高くはないのではないか、と思いたいが・・・

為替は89円であるが、株式市場に比べて比較的落ち着いている。日米の金利差がなくなったことで、日米経済の相対的な強さを反映する相場になっているのではないかと思われるが、そうなると、アメリカ経済に依存する日本経済が、アメリカよりも高く評価されるような材料は乏しく、円高がどんどんすうsむことは考えにくいのではないだろうか。指標をみても、MACDはドル高へ上昇しつつあり、RCIも下げ止まりの感がある。このあたりで当面落ち着くような気配である。

20日の下げは、イギリスのRBSが巨額な損失をだしたことから、金融不安が再燃したことだといわれている。だがそれはきっかけにずぎず、オバマ期待で年末年始あげてきた勢いが、一気にしぼんでおり、中期的な調整入りで、安値を探る動きとなる。オバマさんの最初の試練はこの下げの圧力を跳ね返して、実効性のある政策を次々に打ち出すことにある。しかし底割れをふせぎ、二番底を固められるかどうか。あまり想像したくないが、2-3ヶ月で実体経済に影響を出せなければ、チャート上は底割れで下値のめどがなくなり、市場はさらに厳しい反応をする可能性もないとはいえない。
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