米労働省が16日発表した2008年12月の消費者物価指数(1982-84年の平均値=100)は210.228となり、前年同月比(季節調整前)で0.1%上昇した。上昇率は朝鮮戦争後の国防費削減で景気が悪化した55年8月(0.4%下落)以来、約53年ぶりの低水準で、デフレ懸念がぬぐい去れない情勢だ。 季節調整済みの前月比では0.7%の下落。下落率は過去最大だった前月(1.7%)よりは縮小したが、前月比マイナスは3カ月連続となった。 変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数は季節調整済みで前月比横ばい。エネルギーは8.3%、食品は0.1%それぞれ下落した。 世界的な景気悪化を背景に原油価格が急落。金融危機による信用収縮が内需を下押ししており、米経済はデフレに陥る懸念が強まっている。
