NYダウは弱いがドルはやや底堅い

16日の日経平均は、8230.15(+206.84)と15日に下げた400円の半分近くを戻した。水準としては、雲の下限8110をかろうじて上回ったところ。遅行線が日々線とぶつかり反転した形となっている。雲はなんとか回復したものの、MACDはマイナス圏にはいって下降、RCIもまだ下降中で、もどりはまだ弱い。週足の転換線は8365でまだ回復できていないし、週足のRCIも天井を打っていて、調整は続きそうだ。

16日のNYダウは8281.22(+68.73)と小幅な上昇。雲の下限は8562でまだかなり上で回復できていない。RCIもまだ底を打っていない。ただこちらは週足の転換線8268の近辺でとまっているところ。週足のRCIも下げ始めており、こちらも調整局面。

一方為替は90.70。88.75をつけて反発。基準線90.66をかろうじて回復。週足は、なお転換線93.26を回復していないが。RCIは底を打って上昇中で、ここからみると、しばらくはドル高の流れが続くことが期待される。

NYダウの動きは、オバマ期待が現実の経済実態の悪化によってしぼんでしまったのではないかという懸念を感じさせる。オバマさんの就任演説がムードをいっぺんさせる力があるかどうかは分からない。瞬間的に買われるかもしれないが、トレンドを買えるだけの持続的な上昇になるかどうか、チャート上は、なかなか苦しいところである。ただドル円は比較的ドル堅調が続きそうで、もし本当にドルが堅調であれば、東京の株価にはそれなりに追い風となるであろう。
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