02年2月から続いた戦後最長の景気拡大期が07年10月
に頂点(山)に達し、同11月から景気後退局面に入ったそう
です。高度成長期の「いざなぎ景気」(65年11月~70年
7月、4年9カ月)を上回った今回の景気拡大局面は5年9カ
月(69カ月)で終止符を打ちました。
米国では、全米経済研究所(NBER)がすでに米経済の07
年12月からのリセッション(景気後退)入りしており、日米
経済はほぼ同時期に景気後退局面に入ったようです。
戦後最長の景気拡大期は、実質の経済成長率は平均2%にも満
たず、10%を超えた「いざなぎ景気」の5分の1、5%程度
だった「バブル景気」の半分以下にとどまったとの事。米国や
中国など外需依存の景気拡大で自動車など輸出企業は過去最高
益を享受する一方、非正規雇用の拡大などで雇用者所得は伸び
悩み、「実感無き景気拡大」となったのも特徴でした。
http://www.nikkei4946.com/today/0603/06.html
景気は、原油・原材料高の圧迫を主因に腰折れし、08年9
月以降は「100年に1度」の金融危機と世界経済悪化で深刻
な不況に突入しました。08年10~12月期の実質成長率は
大幅なマイナスとなる見込みで、景気の底打ちが見通せない状
況です。