7日の日経平均は、9329.24(+158.40)と大幅な続伸。水準としては、基準線、転換線の上を維持し、雲の中を上昇。MACDもRCIも上昇しており、ボリンジャーは外に広がりつつあり、プラス2σに張り付いた形になっており、目先は強い。週足も基準線の下であるが、MACDはマイナス圏ながら上昇しつつあり、ボリンジャーもプラス2σで、外にバンドが広がっている。ただし日足も週足もRCIは天井を打ち始めているので、近々一服しそうだが、トレンドとしてはまだ反発の過程にあるといえよう。問題はどこまでこの戻りが続くかだ。さしあたりは遅行線が雲の下とぶつかる9600近辺、あるいは日足の雲9762か、その手前あたりまでが目標となるのではないか。それを抜けてくるためにはやはり、実態経済に明るさがでてくることが必要だろう。
7日のNYは、民間雇用統計が70万と予想を上回ったことに反応して、8769.70(-245.40)と2.72%の急落となった。ただし未だに転換線8726の上で、日足のMACDもプラス圏で上昇しており、週足のMACDもマイナス圏ながら上昇している。日足の基準線8600あたりを守り切れれば、目先の上昇トレンドはまだ維持できるだろう。ただ日足のRCIや週足のRCIは天井圏にあり、一服がはいるタイミングであり、日足は雲の中、週足チャートは、基準線9658ははるかに上にあり、動揺を繰り返して不思議ではない。
ドル円は日足は基準線91.44を越え、転換線が基準線を上回るところで、目先はドル高方向にみえるが、週足は転換線93.55のとことにきて頭をうっており、このあたりで上限になる可能性も強い。
オバマ期待が市場上昇の原動力とみられている。だが、実体経済は最悪なので、綱引きが当分続くと考えるのが妥当だろう。ただ、東京はドル換算では強いチャートになっていることもあり、外国人投資家が買ってくることも考えられる。いずれにせよ、雲の中、不安との闘いが続きそうだ。